「零」に影響を受けたインドネシア産の女子高生ホラーゲーム『DreadOut』に有志の日本語化ファイルが登場

『DreadOut』の日本語化ファイルが有志の手により完成、公開されている。Steamユーザーbo2n1186氏が作成したガイドの手順どおりに導入すれば、インゲームメニューやゲーム内の字幕を日本語化することが可能だ。

DreadOut』の日本語化ファイルが有志の手により完成、公開されている。Steamユーザーbo2n1186氏が作成したガイドの手順どおりに導入すれば、インゲームメニューやゲーム内の字幕を日本語化することが可能だ。

インドネシア産ホラー、日本語でプレイ可に

2014年5月にリリースされた『DreadOut』は、インドネシアのデベロッパーDigital Happinessにより開発されたホラーアドベンチャーゲームだ。社会見学から帰る途中の高校生や教師たちが、地図にも載っていない古びた町に迷い込む という物語が描かれる。プレイヤーは女子高生のリンダとなり、スマートフォンや一眼レフカメラを駆使して迫り来る亡霊たちを撃退しなければならない。

コーエーテクモゲームス(1作目は旧テクモ)が開発しているホラーゲーム『零』シリーズに強い影響を受けているのが特徴で、カメラを使ったゲームメ カニックやキュートな女性キャラクター、着せ替えコスチュームなどが存在する。グラフィックや戦闘システムは本家には及ばないかもしれないが、数少ない ジャパニーズホラー系統のゲームである。

有志の日本語化ファイルのクオリティはなかなかのもので、特に迷うことなくひととおりストーリーを把握することが可能だ。

一時期『DreadOut』には日本語字幕が追加されていたのだが、後編にあたるAct 2のリリース前に削除され、その後復活はしていない。ただ当時の公式の日本語字幕は機械翻訳に近いクオリティで、まともに読めるものではなかったとされて いる。開発元のDigital Happinessは、「削除した一部言語は再追加する」と昨年12月に伝えていたが、現時点でまだ日本語字幕は加えられていない。

なお『DreadOut』は年内にもDLC「Keepers of the Dark」 がリリース予定で、こちらはスタンドアローンでプレイできるとされている。同DLCでは本編には登場しなかった新規エリアを舞台に、リンダが別世界へと飛 ばされた後の物語を描く。Indiegogoのクラウドファンディングにて、500ドル以上を支払ったユーザーたちがデザインした幽霊が登場するという。

『DreadOut』はすでにSteam上でリリースされており、本編は1480円、またサウンドトラックとコミックが付属したDLCが598円にて購入できる。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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