販売停止中のPC版『Batman: Arkham Knight』が徐々に改善へ。600MBの最新パッチが配信、一部環境ではフレームレート安定

Warner Bors.と開発元のRocksteady Gamesは、PC版『Batman: Arkham Knight』の最新修正パッチをリリースした。今年6月に発売されたものの、パフォーマンス問題などにより販売停止とまでなったPC版だが、一部プレイヤーの声を聞く限りではようやく再販への道筋が少し見えてきたようだ。

Warner Bors.と開発元のRocksteady Gamesは、PC版『Batman: Arkham Knight』の最新修正パッチをリリースした。今年6月に発売されたものの、パフォーマンス問題などにより販売停止とまでなったPC版だが、一部プレイヤーの声を聞く限りではようやく再販への道筋が少し見えてきたようだ。

今回のパッチは昨日ベータパッチとして誤って一時的に配信されていたもので、本日正式にリリースされた。おもな修正内容は「フレームレートが急停止 する現象の改善」「システムメモリやVRAM使用率の最適化」「全GPU上でのパフォーマンス改善」の3つ。PC版が発売されて以降、特に問題として指摘 されてきた部分だ。パッチの容量は626MBにもなるという。

海外で6月23日にリリースされた『Batman: Arkham Kngiht』。PS4/Xbox One版は複数のメディアから高い評価を獲得した。一方でPC版はフレームレートが変動しプレイすらできないとの報告が発売直後より相次ぎ、Warner Bros.とRocksteady Gamesは問題が改善するまでゲームの販売を停止すると発表。SteamやGMGなどでは返金にも対応している。発売から2か月が経過したいまもPC版 『Batman: Arkham Knight』は販売されていない状況だ。

参考記事: パフォーマンス問題で揺れていたPC版『Batman: Arkham Knight』が販売停止、SteamやGMGで返金対応へ

Steamフォーラムで の報告を見ると、今回のパッチにより症状が改善したプレイヤーは半数といったところだろうか。劇的にフレームレート動作が改善したと伝える者もいれば、ほ んの少ししか改善しなかった、またほとんどパッチ前から変化がなかったという者もいる。とはいえ、一歩ずつ改善へと向かっているのは確かなようだ。

今後のパッチでは、Windows 7および8GBのシステムRAMとNVIDIA GPUの構成で発生するパフォーマンス問題やバグ、Windows 10にて発生するAMD GPUのパフォーマンス改善などが続けられてゆくという。SLIやCrossfire、最新DLCとシーズンパスコンテンツ、フォトモードのような追加コ ンテンツのサポートなども順次続けられてゆく。ただ残念ながら今回の報告で、PC版の再販がいつ頃になるのかは触れられていない。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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