異色のピンボール対戦ゲーム『KABOUNCE』が開発中。プレイヤーが“ボール”となってスコアを競い合う、奪い合う

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第180回目は、『KABOUNCE』をピックアップする。

発売前や発表されたばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第180回目は、『KABOUNCE』をピックアップする。本作は2つのチームが「ピンボール」のルールで戦い合う異色の対戦マルチプレイヤーゲームだ。プレイヤーはピンボールのボールとなり、1つのプレイフィールド上で激しくぶつかり合いながら、相手チームよりもスコアを稼ぐことを目指す。

「ピンボール」ベースの対戦ゲーム

ゲームのルールはほぼピンボールそのままだ。プレイヤーはピンボールのボールとなってプレイフィールド上を駆け巡り、バンパーにぶつかったり、設定 された目標をクリアするなどして得点を獲得してゆく。本来のピンボールとやや異なるのは、スコアが入手できるのはボールがアウトホールに入った時だけとい う点。獲得した得点はそれぞれのボールに蓄積されており、アウトホールに入った時点で初めてチームのスコアとして計上される。アウトホールがサッカーの ゴールになったピンボール、と考えるとわかりやすいかもしれない。

『KABOUNCE』では、ジャンプやダッシュといった移動アクションが用意されており、バンパーにぶつかった際の跳ね返りと絡めることでフィール ド上を縦横無尽に動き回ることができる。コンボを決めるとボーナス得点が手に入るため、途切れなくクールなムーヴを決めれば多くのスコアが獲得できるとい うことになる。

またこのほかにも『KABOUNCE』では、相手チームのボールに勢いよくぶつかることで、相手ボールを消し飛ばして蓄積されていた得点を奪い取れ るというメカニックもある。フィールド上でいつまもで得点を稼いでいたら、背後から相手ボールに得点をかっさらわれた、という展開には注意しなければなら ない。

『KABOUNCE』は、もとは7月に開催されたUnreal Engine 4ゲームジャム(テーマは「Rocket & Roll」)にて40時間で開発されたタイトルだ。現在は3人の大学生が開発を続けており、さらに作品を洗練しゲームモードなどを追加したいと考えている ようだ。『KABOUNCE』は現在Steam Greenlightに掲載されており、開発チームによればSteam早期アクセスを利用してのリリースを考えているとのことだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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