『VALORANT』パッチ1.02公開。 ランクマ導入や降参機能、ヴァイパー強化などエージェント調整内容もチェック

Riot Gamesは『VALORANT』のパッチノート1.02を公開した。ランクマッチが開始するほか降参機能、メニューUIの改善など多くの調整内容が含まれる。

Riot Gamesは『VALORANT』のパッチノート1.02を公開した。パッチ1.02ではランクマッチが開始するほか降参機能、メニューUIの改善、エージェントとマップの調整、射撃を受けた際の移動速度低下が緩和されるなど多くの調整内容が含まれる。


『VALORANT』のランクマッチの名前は、「コンペティティブ・マッチメイキング」。ルールはレートなしの「アンレート」と同じく、13ラウンド先取の爆破ルールだ。個人のパフォーマンスとチームの勝敗の両方が加味され、ランクが決定される

コンペティティブ・マッチメイキングへの参加方法は、「アンレート」を20試合完了すること。最大5名でチームを組んで参加できる。コンペティティブの試合を14日間行わずにいると、そのランクは非アクティブとみなされランクが表示されなくなる。ランクの正当性を示すには、コンペティティブを継続的にプレイする必要があるのだ。ただしランクそのものが、ゲーム内部で人工的に降格させられることはない。

そしてランクアイコンと最高ランクの名前がベータ版から変更される。『VALORANT』のランクシステムは、8つのランクが存在しており、それぞれのランクは3つのティアに分けられている。アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、イモータル、そして最高ランクはレディアントだ。レディアントだけはティアが存在しない特別なランク帯だ。


ベータ版では最高ランクの名前は「ヴァロラント」だったが、ゲームの名前と最高ランクの名前が一緒だと混乱を招くため、「レディアント」へ変更。各ランクのアイコンについても、色彩が鮮やかになり明確に判別できるようになった。

コンペティティブ・マッチメイキングでは、ランク振り分け戦とプリメイドチームのバランスについても調整がされている。ベータ版では、一緒にチームを組めるのは、ランク差が2ランク以内のプレイヤーのみだった。ランク振り分け戦においてはフレンドと大きく実力が開いていても、一緒にマッチメイキングがおこなえるようになった。さらにランクが決定したあと、フレンドとチームを組んだプリメイドについても、同じ人数のチームとマッチングするなど、公正な試合が行われるようベータ版からさらに調整されている。

ランクの進行度、つまりシーズンごとの戦績は、パッチ1.02のリリース後、少ししてから確認できるようになる。進行度の集計は約2か月となるAct期間ごとに見ることができるようだ。ランクの進行度合いの追跡はパッチ1.02から始まるが、対戦履歴から確認できるのは少し先。その後は各Act内でのランクの昇降などを含むパフォーマンスが、ゲームのクライアント内で確認できるようになるという。


パッチ1.02の変更点や新要素は多岐に渡るので、いくつか重要そうな要素を紹介。まずは射撃を受けた際に移動速度が低下する効果「タギング(Tagging)」へ調整が入った。パッチ1.02からはこの効果は緩和され、敵の銃撃から逃れて遮蔽物に隠れることが簡単になった。不意に撃たれてから逃げるときに恩恵を感じそうな変更だ。 タギングによる移動速度低下量80%から70%、壁貫通の場合の移動速度低下量35%から25%へ減少。さらにスロウ効果が最大に達するまでの時間も100%延長された。

また降参機能が追加される。降参機能は「/ff」と入力ことで降参投票を開始できる。投票を行うには「/yes」「/no」と入力するか、F5かF6キーを押す。降参するチーム全員が降参へ「はい」を投票しなければ、降参は認められない。降参投票が開始できるのはラウンド8以降で、攻守で一回ずつとなっている。

エージェントにもアップデートが入る。なかでもヴァイパーの使い勝手が良くなりそうだ。以下が具体的な変更となる。
・ヴァイパー
ートキシックスクリーンが壁を超えて展開できるようになり、発生装置が射程上のすべての有効な場所に設置できるように
ースネークバイトからダメージを受けると短時間「弱体化」状態に。「弱体化」状態になると被ダメージが増加
ーポイズンクラウドの発動クールダウンを5秒から6秒へ増加
・ジェット
ーブレードストームが「ラン・イット・バック」中のフェニックスを倒しても補充される
・レイナ
ー「ラン・イット・バック」中のフェニックスを倒すとソウルオーブが出現
・サイファー
ースパイカメラがスパイク解除をブロックしていた問題を修正
ートラップワイヤーの上にサイバーケージを設置できていた問題を修正
ーバインドのテレポーターのドアにスパイカメラを設置する際、通過してしまわないように修正

スモークについては、遮蔽効果が修正された。以前のスモークは突破する側が非常に不利な状況をつくる防御ツールだった。パッチ1.02ではスモークの強行突破はリスクではあるものの、比較的やりやすくなったようだ。具体的な変更点としては、以下のとおり

ーブラインドの減衰値が低下
ー視界悪化の程度が減少

武器の調整としてはバッキーの右クリック時の射撃精度が変更される。ショットガンであるバッキーの右クリックは、より遠くのターゲットを狙うことができる射撃モード。バージョン1.01では、右クリック射撃がRiot Gamesが意図した射撃精度になっていなかったようだ。パッチ1.02では、走り状態としゃがみ状態の射撃精度が低下し、歩き状態の射撃精度が向上する。以下の射撃精度は、低いほど正確なものとして読んでほしい。

ーしゃがみ歩き時の射撃精度が3.45から4.1へ
ー歩行時の射撃精度が6.4へ4.4へ
ー走り時の射撃精度が3.5から6.4へ

マップにもいくつか変更が入る。徹底したアングルチェックや、チームでの連携が必要な場所へ変更が入った。全てのマップへ調整がなされるので、パッチノートでぜひ確認していただきたい。陣地の奪い合いが激しい場所がクリアリングしやすくなり、アビリティをほかの場所で使う余裕も生まれるということだ。

そのほかメニューUIが改善される。主な変更として、全メインセクションの左上にホーム画面へ「戻る」ボタンが追加。『VALORANT 』のバージョン1.01のメニュー画面では、前の画面に戻るためのボタンが左上のバーに格納されている。メニュー画面に戻るためのひと手間が省けそうなアップデートだろう。バトルパス画面が格納されている場所には「バトルパス」のテキストボタンが追加。バトルパスのメニューは非常に小さいアイコンで示されるのみでどこにあるのか一見分からない、ということがなくなりそうだ。

大量の新要素と変更が追加されるパッチ1.02は、コンペティティブ・マッチメイキング導入を筆頭に大きく盛り上がりそうな予感をさせる。今回のパッチノートには不具合の修正やパフォーマンスの改善など、ほかにもチェックしておきたいものがたくさんある。こちらのパッチノート1.02からぜひ確認していただきたい。

Kaisei Hanyu
Kaisei Hanyu

映画とゲームが大好き。オブリビオンからゲーム人生が始まりました。

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