『Ratchet & Clank: Rift Apart(仮称)』を開発者が紹介する新映像公開。PS5の各機能をフル活用した『ラチェット&クランク』の集大成に
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは6月21日、PlayStation 5向けに開発中の『Ratchet & Clank: Rift Apart(仮称)』の新たな映像を公開。開発を担当するSIEワールドワイド・スタジオInsomniac Gamesのクリエイティブ・ディレクターMarcus Smith氏が、本作の魅力や特徴について語った。また、新たなゲームプレイ映像も垣間見える内容となっている。
『Ratchet & Clank: Rift Apart(仮称)』は、人気アクションゲーム『ラチェット&クランク』シリーズの最新作だ。シリーズを手がけてきたInsomniac Gamesは2019年にSIEの傘下に入り、本作はPS5向けに特化する形でいちから構築しているという。新作ではまた新たな強敵が現れ、さらに時空の構造がダメージを受けるアクシデントが起こり、世界中で時空の裂け目が発生してしまう。
Insomniac GamesのMarcus Smith氏は、『ラチェット&クランク』シリーズはプレイヤーが未知の世界を訪れ、エキゾチックな環境を探索できることが魅力だと語る。そして、本作にてそれをさらに追求する上では、PS5が持つパワーが後押ししてくれているとのこと。環境内のオブジェクトの数や、探索できる要素、周囲に現れる敵、各種エフェクトなど、すべてが従来をはるかに上回るという。これは前世代機では不可能だったこと。その上で同スタジオは、リアルを感じられる新たな世界を構築し、プレイヤーを誘いたいとしている。
先日公開された上のアナウンストレーラーでは、ラチェットとクランクが時空の裂け目を通じて、まったく異なる環境へと次々に移行していく様子が印象的に描かれた。本作ではそうした時空の表現を大きな特徴のひとつとしており、ある環境から別の環境へとプレイヤーをほぼ瞬時に移動させることは、PS5の超高速なSSDなしでは実現できなかった表現とのこと。ステージのロードが非常に高速でおこなわれ、しかもそれがとても自然に感じられるため、Smith氏は信じられないほど革新的なことだと述べる。そしてロード画面から解放されたいま、プレイヤーはエキサイティングな新たな冒険に集中できるとしている。
また、PS5専用のDualSenseワイヤレスコントローラーの機能については、本作の武器に活かしているという。ハプティックフィードバックによって、プレイヤーは武器使用時にはよりパワフルな感触を得ることができる。さらに、その武器の状態をも感じ取ることが可能。たとえば二連式ショットガンのThe Enforcerを使う際には、DualSenseのアダプティブトリガーによって引き金を引く指にテンションがかかり、トリガーを半分だけ引いて1発撃ち、さらに引いてもう1発撃つという感覚をリアルに感じられるそうだ。こうした表現はすべての武器にそれぞれの形で適用されており、これまで以上のパワフルさと没入感を感じられるとのこと。
*オレンジ色の時空の裂け目は、Rift Tetherと呼ばれる装備にて掴んで移動に利用可能。
そのほかPS5というと、3Dオーディオ技術もアピールポイントのひとつに挙げられている。これについてSmith氏は、テレビの前から森の中へと出て行ったくらいに、根本的な違いを感じられる技術であるとコメント。本作では、さまざま登場する世界の中へと、これまでにない形でプレイヤーを連れていくために利用されるとのこと。なおPS5の3Dオーディオは、ステレオスピーカーやヘッドフォンを使ったバーチャルサラウンドとして体験でき、サラウンドシステムがなくても楽しめる予定。
Insomniac Gamesは『ラチェット&クランク』シリーズに20年近く携わっており、本作についてはまさに集大成となる作品になるだろうとMarcus Smith氏は語る。また今回の解説にあったように、PS5の特徴的な機能をすべて活かしたショウケース的な作品としても期待できそうだ。
*ラチェットたちとは別の次元に暮らす新キャラクター。彼女もプレイアブルになるという。
【UPDATE 2020/6/22 23:35】
新キャラに関する記述を修正
『Ratchet & Clank: Rift Apart(仮称)』はPS5向けに開発中。発売時期は未定となっている。