リス監視ゲーム『NUTS』正式発表。森にカメラを設置して、リスが隠し持つ秘密に迫る
カナダのインディーパブリッシャーNoodlecakeは6月15日、『NUTS』を正式発表し、ティザートレイラーを公開した。本作は森にカメラを設置し、リスを監視していくアドベンチャーゲームだ。対象プラットフォームはSteam。リリースは2021年を予定しており、現在デモ版も配信されている。
『NUTS』にて、プレイヤーは新米調査員としてMelmoth Forestと称する穏やかな森にやってくる。調査員の彼は、雇い主であるビアゴ大学のNina Scholz博士の指示のもと、ベースキャンプを拠点として森に棲むリスをカメラで撮影していくことになる。
ゲームの流れは、Nina博士から電話を通じて仕事を受けることから始まる。仕事内容はワークシートとしてファックスで送られ、初期段階では細かな手順も記載されている。ベースキャンプにはカメラをはじめ、GPS端末やモニター、録画デッキといった機器が揃っており、それらを使用してリスの撮影に挑もう。
日中にベースキャンプを出たら、三脚付きのカメラを片手に、GPS端末に示されたマークを目印として撮影ポイントに移動する。目的地に着いたらカメラを自由に設置、角度を調整してリスが辿りそうな場所に固定する。カメラを置いたらベースキャンプに戻り、デッキの録画ボタンを押して夜を待つ。
夜になったらモニターで録画された映像を確認。デッキの再生ボタン、一時停止ボタンなどを押して映像内のリスを捕捉する。もちろん、置き場所によってはリスが映っていないこともある。そういった場合は翌日にカメラの場所、角度を変えて再チャレンジしよう。本作においては、期限となる日数制限はないようだ。リスを捕捉できたら、プリンターで写真をプリントし、ファックスでNina博士に送信しよう。
森でタスクをこなしていくと、カメラの撮影台数が増えたり、探索範囲も広がっていく。リスの行動も変化していき、新たな木に姿を現すようになったり、寝床を突き止めることもできる。どうやらリスは木の実をどこかに隠しているようで、不可解なルートを辿ることもあるようだ。木の実の隠し場所や奇妙な行動を探っていくことで、リスが隠し持っている秘密や森に潜む謎を知ることができるという。
本作の開発メンバーの一人であるゲームデザイナーのJoonことJonatan Van Hove氏は、インディースタジオのGlitchnapにて、キューブ型のパズルゲーム『Invert』などのモバイル向け作品を手がけてきた。後には、ユニークな歩行シミュレーター『Don’t Trip!』など、独立してゲーム開発に取り組んでいる。それらのように、本作にも独創的なゲームデザインがなされており、独特な色彩で表現されたアートスタイルも魅力的な作品だ。作品に込められたミステリアスなストーリーラインにも期待したい。
アドベンチャーゲーム『NUTS』は、Steamにて2021年リリース予定だ。