『アズールレーン CW』Nintendo Switch版では、CEROがDに上昇。犯人はパンツか
アイディアファクトリー(コンパイルハート)は5月27日、『アズールレーン クロスウェーブ(アズールレーンCW)』をNintendo Switch向けに発表。9月17日に発売すると告知した。価格はパッケージ版が税抜7800円で、ダウンロード版は税別7000円。移植に際しては追加要素が盛り込まれており注目を集めているが、もうひとつ注目を集めている部分がある。それはCEROレーティングの上昇だ。
『アズールレーン クロスウェーブ』は、もともと2019年8月にPS4向けに発売されていた。今年2月にはSteam版もリリースされている。PS4版については、CERO C(15歳以上対象)レーティングで発売されていた。一方で今年9月に発売されるNintendo Switch版ではCERO D(17歳以上対象)となっている。移植によってレーティング自体が変化するという例は珍しい。追加要素はあれど、ベースは同じであるはず。何が原因なのだろうか。
可能性としてあげられるのは“パンツ”だろう。『アズールレーン クロスウェーブ』ではフォトモードが搭載されており、3Dキャラたちを撮影できる。ステージと参加者を選択し、キャラクターの位置・表情・モーションを任意で変更して、好みのシーンを再現することができるのだ。PS4版では最大3隻まで可能だった撮影は、移植に際して6隻にて撮影可能に。また公式サイトでは“自由度が高くなった”と記されている。
ではどのように自由度が高くなったのだろうか。PS4版においては、フォトモードで移動できるアングルには制限があったという。一定角度や高さになると見えない壁や制限に阻まれるという、3Dゲームのフォトモードには割と見られる仕様だ。一方でNintendo Switch版ではその制限が解除されているようで、下の方からキャラを見上げられるようになっている。つまり、下着ががっつり見える仕様になっているのだ。
本日公開された公式番組コンパイルハートTVでは、同社の社長である東風輪敬久氏と声優の井坂瞳さんがNintendo Switch版『アズールレーン クロスウェーブ』の実機映像を披露。井坂さんがフォトモード中にカメラを下に移動させるハプニング(?)が発生していた。もろ見え状態になっていることに、東風輪氏が「ちょっとちょっと、ちょっとやばいですね」「井坂さん操作気をつけてください」「ストップです」とあたふた。「見られたらまずいです」と、楽しげに“うっかり”その仕様を紹介していた。
※該当シーンは5分20秒~
一方で、パンツそのものはPS4版から見えることが可能だったようだ。パンツを熱心に追いかけているユーザーRPKは、PS4版のフォトモードのカメラ制限をかいくぐり、キャラの下着の撮影に成功していた。具体的には、カメラ視点が撮影キャラに追従する仕様を利用し、下着を撮影したいキャラとは別のキャラを撮影対象とすることでアングルを調整し、下着撮影に成功。28名のKAN-SENの下着撮影成功を自身のブログにて報告している(Re:蒐集記録)。つまり、パンツ自体はもともと見えていたわけだ。それゆえに、パンツの有無がCEROレーティングを分けたとは現時点で断言できない。
ただし、CEROの審査は、パブリッシャー側が映像や資料を提出し、それをもとにCEROがレーティングする。PS4版のパンツは通常のプレイでは見ることが難しい関係で、レーティングではPS4版では「見えないもの」として扱われており、Nintendo Switch版で「見えるもの」となり、CからDに変化した。そうした解釈もできそうだ。もしくは、より露骨に見えるようになったので、レーティングが上がったのかもしれない。ちなみにPS4版もNintendo Switch版もCEROレーティングにおいては、「セクシャル」アイコンの記載がある。
PS4とNintendo Switchで性表現が異なるというタイトルは珍しくなく、たとえば『LoveR Kiss』でも差異があり、Nintendo Switch版ではインナー描写が細かくなっているほか、インナーの種類が豊富。胸部タッチが可能で、胸揺れ表現もあり。PS4版については、前作と同じくインナーなどはシンプルで胸に関する表現も控えめとなっている。『アズールレーン クロスウェーブ』に関しても、より性表現におおらかなNintendo Switchのリリースに際して、フォトモードに限らず、その他の性表現もきわどくなった可能性もありそうだ。
Nintendo Switch版『アズールレーン クロスウェーブ』は、9月17日発売予定。店舗予約特典としては、『ネプテューヌ』シリーズより「ネプテューヌ(水着Ver.)」が使用可能になるダウンロード番号付きイラストカードが用意される。