Nintendo Switch用お絵かきソフト『Colors Live』発表。専用の筆圧感知タッチペンで自在なドローイング
スウェーデン・ストックホルムに拠点をおくインディーデベロッパーのCollecting Smilesは5月13日、Nintendo Switch向けソフト『Colors Live』を発表し、Kickstarterページを公開した。支援の募集は6月11日まで行われるとのこと。クラウドファンディングで一定額を支援したユーザーのみ、支援募集が終了した直後にデモ版(Windows向け)にアクセスすることができるという。正式版はニンテンドーeショップによるダウンロード専売となり、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアでは今年夏にリリース予定。日本向けには秋〜冬にかけて配信開始が予定されている。
本作は、2007年より続くお絵かきソフト『Colors!』シリーズの最新作となる。ニンテンドーDS向けに発売された初代ソフトは100万以上のダウンロード数を記録した。また続編としてリリースされたニンテンドー3DS用ソフト『Colors! 3D』はMetacriticが発表するニンテンドー3DS用ソフトのオールタイムベスト評価ランキングで10位にランクインしている。同ソフトと連動したイラスト投稿コミュニティ「Colors! Gallery」には400万件以上のポストが寄せられ、今なおコンスタントにユーザーが集まる活況を示している。
Collecting Smilesの設立者であるJens Andersson氏は、これまでに数多くのファンから「『Colors!』シリーズの最新作をSwitchで出してほしい」との要望を受けてきたという。しかしなかなか同氏が腰を上げられなかった理由は「ペン」だった。ハードに純正のタッチペンが付属していたニンテンドーDSや3DSと異なり、Switchで新作を出すとなれば必然的に指を使って描かざるをえない。Andersson氏にとって、それはどうしても魅力的なアイデアとは思えなかった。
転機となったのは今から1年ちょっと前、香港でガジェット制作活動をする友人から声がかかったときだ。彼の企業GreenBulbが開発していたのが、筆圧感知を備えたタッチペン「SonarPen」だった。このプロダクトに可能性を見出したAndersson氏は、専用スタイラスを備えた『Colors!』シリーズのSwitch向けソフトの制作を決意。新たに、本作向けに生産された「Colors SonarPen」とともに『Colors Live』を世に送り出すはこびとなった。
Colors SonarPenはバッテリーを必要とせず、ケーブルで直接Switch本体に接続することができる。筆圧感知センサーによって使用者が描いたストロークの太さ・濃さを検出し、自在なドローイングを可能とする。またSwitch本体のボタンにアンドゥなどのショートカットキーが割り当てられるため、スムーズな描画が可能だ。
クラウドファンディングは出だしから好調で、5月14日時点ですでに272万円以上の支援が集まっている。これは目標額の164万6482円(15万スウェーデン・クローナ)を大きく上回る数字だ。リワードには金額に応じて「好きな色のColors SonarPen」や「アーティストによるポートレイト制作」などが含まれているため、興味がある人は締め切りの6月11日までにKickstarterで支援を寄せよう。
今後の計画としては一定額を支援したユーザー限定で、クラウドファンディング終了直後にデモ版(Windows向け)を提供予定。デバイスとなるColors SonarPenについては、Kickstarter支援者向けに製品版リリースより先がけて出荷される予定だ(クラウドファンディング終了後は専用ページにて購入可能となる予定)。製品版ソフトはニンテンドーeショップによるダウンロード専売で、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアでは今年夏に発売予定。日本向けには秋〜冬にかけて配信開始が予定されている。