高速ドッグファイトの2D空戦ゲーム『Jet Lancer』Steam/Nintendo Switchにて配信開始。空をアクロバティックに飛び回り任務をこなせ

パブリッシャーのArmor Games Studiosは5月12日、『Jet Lancer』を配信した。『Jet Lancer』は、高速ドッグファイトの2D空戦ゲームだ。

パブリッシャーのArmor Games Studiosは5月12日、インディースタジオCode Walkersが手がけた2D空戦アクションゲーム『Jet Lancer』を配信した。対応プラットフォームはSteam(Windows/Mac)およびNintendo Switchで、価格はいずれも1520円(税込)。

『Jet Lancer』の主人公は、多額の借金を抱えた傭兵の女性パイロットAsh。彼女は政府から払い下げられた、未知のAIが取り憑いているという試作戦闘機に乗り込み、さまざま舞い込んでくるミッションをこなしていく。Ashは、母艦の艦長であるCaptainと行動を共にしており、3Dマップにて母艦のホバークラフトを操作して任意のミッション選択し、そして出撃するという流れとなる。

本作はサイドビューの2Dシューティングゲームであり、まずは戦闘機の操作について見ておこう。Nintendo Switch版の場合、左スティックで方向転換、Aボタンで機関銃、Lボタンでスペシャルウェポンとなっており、Lボタンを長押しするとチャージウェポンを撃つことができる。機関銃には弾数制限はないが、スペシャルウェポン/チャージウェポンはクールダウン制。そしてZRボタンで推進力を得るスラスト、ZLボタンで時間経過で回復するゲージ制のアフターバーナー、Bボタンでドッジロールだ。

スラストを入力しないでいると、機体は慣性で進み重力によって次第に下降していく。その間には、進行方向はそのままで機体を方向転換できるため、たとえば背後に振り返って敵機を撃ったり、アフターバーナーにて急角度のターンを決めることなどが可能だ。敵機の位置など状況に合わせて時には推進力を切り、アフターバーナーと組み合わせ上手く機体を操ることが、空を制することに繋がるだろう。

各ミッションでは、一定のエリア内にて与えられた任務をこなす。たとえばウェーブ制で現れる敵機を殲滅したり、依頼主の艦船を護衛したり、あるいは通信タワーに一定時間接近してハッキングしたりなど。さまざまな種類があるが、いずれにせよ多数の戦闘機とのドッグファイトや戦艦との戦いに臨むこととなる。敵機はかなり機動力が高く、アツいドッグファイトを楽しめるだろう。上手く背後を取ったり、すれ違いざまに機関銃を撃ち込んだり、スペシャルウェポンにて的確に仕留めたり。偏差射撃も駆使したい。

敵側の攻撃はというと、機関銃のほか誘導ミサイルを撃ってくることも。誘導ミサイルは撃ち落とすことが可能だが、的が小さいため当てるのは意外に難しい。そこで役立つのが先述したドッジロールだ。機体を回転させ一定時間無敵にでき、これで誘導ミサイルをかわすと誘導性能が失われ無効化できる。ドッジロールでは、そのほかの攻撃や敵の機体自体をかわすことも可能。ただ、無敵時間は短いのでタイミングを誤れば被弾してしまうだろう。本作はHP制であり、被弾して3つあるハートがゼロになるとミッション失敗だ。

ミッションをこなし物語を進める中では、エンジニア猫のLemが仲間となり、戦闘機のカスタマイズが可能になる。項目はスペシャルウェポンとチャージウェポン、インストールモジュールで、ミッションクリア時に時折カスタマイズアイテムを入手できる。たとえばスペシャルウェポンにはホーミングミサイルや誘導性のない強力なミサイルがあり、チャージウェポンは誘導ミサイルの一斉発射や前方へのビーム、大型の投下爆弾など。それぞれ使い勝手がかなり変わるため、プレイスタイルやミッションの内容によって選択すると良いだろう。

インストールモジュールは、いわゆるパッシブスキルである。初期状態では、地面や海面に墜落しないよう操作をアシストしてくれるものと、ミサイルの接近を警告してくれるもの、被弾時に一定時間シールドを張るものが装備されている。そのほか、スペシャルウェポンのゲージ回復速度を上げたり、アフターバーナーの連続使用可能時間が増えたり、アフターバーナー時に自動でドッジロールして敵弾などを回避してくれるものなどが登場。モジュールは自由に組み合わせて複数装備できるが、最大搭載可能重量が存在するため、その範囲内で選択する必要がある。

ミッションは合わせて30種類ほどを収録。中には政府軍との合同作戦に臨むこともあり、友軍機と共に空に飛び立ち、多数の戦闘機が飛び交う迫力あるバトルとなる。さらに、ミッションをいくつかこなすごとに、巨大なロボットや戦艦などのボスが登場。強力なミサイルやビームを撃ってきたり、またその巨体がエリア内を所狭しと動き回ったりとそれぞれ特徴的な攻撃を持っており、隙を見つけて反撃し体力を削っていく厳しい戦いとなる。そしてボスを倒すと母艦で移動できる範囲が広がり、魅力的なキャラクターたちによって紡がれる物語がさらに展開していく。

本作のひとつひとつのミッションは短い内容であるものの、あまり多く被弾できない緊張感と共に歯ごたえあるドッグファイトを楽しめる。機体の扱いに慣れないうちは、さらに厳しい戦いを強いられるだろう。ミッションクリア時には、撃墜スコアやコンボ、命中精度、クリアタイムなどによってクリアランクが決定。ミッションはいつでも再挑戦できるため、より高いランクを目指してやり込むのも本作の楽しみ方と言える。またストーリークリア後には、ニューゲームプラスモードにてプレイし直すことも可能だ。

『Jet Lancer』は、SteamNintendo Switch向けに配信中。ゲーム内は架け橋ゲームズのローカライズによって日本語表示に対応している。なおNintendo Switch版では、一部ダイアログに文字化けが発生しているが、同社によるとすでに開発チームに報告しており、近いうちに修正アップデートが配信される予定とのことである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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