ビリヤード×RPG『ウィナーズブレイク』発表、日本語対応で発売へ。女の子との絆で強くなる青春成長物語
中国のインディーゲームデベロッパー、致意氏(Zhiyi Games)は新作ビリヤードRPG『ウィナーズブレイク(连海台球俱乐部 / Lianhai Billiards Club)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリースは2021年6月1日を予定しており、字幕とインターフェースが日本語に対応予定だ。
主人公は連海市の高校に通う少年。父親のアルコール中毒と暴力により家族から距離を置くようになり、毎日あてもなくぶらぶらする日々を送っていた。そんなある日、彼は担任教師に頼まれて、クラスメイトの少年・心宿(Xinsu)に教材を届けにいくことになる。
心宿の家族が経営しているビリヤード場を訪ねた主人公は、偶然にも心宿がごろつきに絡まれているところに遭遇。成り行きで彼らとビリヤード勝負をすることになった主人公は、競技経験がまったくないにもかかわらず見事勝利を収めてしまうのだった。
心宿は主人公が秘めた才能に心を打たれ、年にいちど連海市で開かれる「連海ビリヤードクラブリーグ」の代表出場権を託す。日々を無為に過ごしてきた主人公は、パートナーたちの助力も得て一流ビリヤード選手としての才能を開花させていく。
だが同時に、徐々にある歯車が軋みを立てるようになる。実はかつて心宿の父親は、国際試合で主人公の父親を打ち負かしていた。それこそが主人公の父を挫折させ、人生を狂わせた原因だったのだ。事実を知ってしまった心宿をよそに、運命の試合の日は刻一刻と迫りくるのだった。
本作は「ロールプレイ」パートと「ビリヤード」パートのふたつに分かれている。ロールプレイパートでは、学校や連海市の街を自由に散策。探索のなかで、女性と中心としたさまざまなパートナーと出会い関係を深めることができる。会話では限られたトピックから選択肢を選んでいく、アドベンチャー色の強いシーンが展開。もし相手の気に入る回答を導き出せれば、なにかいい特典が得られるようだ。
彼女たちとの絆が強くなると、主人公は特殊なスキルを獲得。スキルは、物語の節目で発生するビリヤードパートを攻略する鍵となる。勝負はシンプルなエイトボールの試合で展開される。戦略を練る頭脳と、集中力を発揮する精神が求められる。スキルを駆使しながら数々のライバルとの戦いを切り抜け、ストーリーを見届けよう。
なお舞台となる連海市は、開発の致意氏による過去作にも登場した都市。本作で初の3Dマップとなり、薄明の早朝や雨降りしきる夜の街など多彩な表情を見せてくれるようだ。
本作の日本語翻訳を手がけるのは、長らく致意氏とタッグを組んできたゲーム翻訳者の陽炎01型氏。致意氏の代表作であり、1万7000本以上を売り上げた探偵ADV『端木斐异闻录 / The Adventures of Fei Duanmu』や90年代風SF『CODE CRACKER / 代码破译者』の日本語も手がけており、今回も厚い信頼を得て翻訳に取り組んでいるようだ。
『ウィナーズブレイク』は2021年6月1日にSteamにてリリース予定。字幕とインターフェースが日本語に対応する。