Riot Gamesが、期待作『Hytale』を手がけるHypixelを子会社化。『マイクラ』サーバーはそのまま運用

 

Riot Gamesは4月16日、Hypixel Studiosを子会社化したことを発表した。Hypixelといえば、『マインクラフト』における人気サーバー。『マインクラフト』をベースに、ゲーム内に独自ゲームやコンテンツを揃えており、世界有数の人気を誇る。同サーバー運営チームは、Hypixel Studiosとして、これまでの運営のノウハウを活かした新作アクションRPG『Hytale』を開発中。そしてこのたびRiot Gamesの傘下に入ることとなった。

Hypixel StudiosとRiot Gamesはもともと関係が深く、Hypixel StudiosはRiot Gamesの資金援助を受けながら『Hytale』を開発していたという背景がある。このたびは資本関係が入り、正式にHypixel StudiosはRiot Games傘下になった。この発表により、スタジオの内部体制はやや変化。Simon Collins-Laflamme氏にかわり、Aaron “Noxy” Donaghey氏がCEOに。Riot Gamesもスタジオ経営に参加するそうだ。

Hypixel Studios側は、Riot Gamesが親会社となったことにより、『Hytale』はさらなる開発資金を得たとしている。その一環として、北アイルランドの本オフィスに加え、新たなオフィスを設立が発表された。20名以上のスタッフを募集し、ゲーム開発を支えるためのバックエンドの拡張が進めている。Riot Gamesは直接開発には関わらないものの、ゲームのローンチやサービス運営のノウハウは、『Hytale』に取り入れられていくそうだ。なお『マインクラフト』のHypixelサーバーについては、今回の買収の影響を受けないとのこと。これまでどおり利用できるようだ。CEOを降りたCollins-Laflamme氏は、サーバー運営の方に注力するとも語っており、これまで以上の盛り上がりが期待できるかもしれない。

『Hytale』は、現在開発中のアクションRPGだ。『マインクラフト』にも似たサンドボックスな世界観をベースとしつつ、Hypixelサーバーの特徴であるさまざまなミニゲームを実装。さらに、ツールとしての自由度の高さも提供するといい、ゲーム内で映画を撮ったりスクリプトを作ったり、モデリングやテクスチャまで作れるという、幅広い遊び方を実現する。そのほか、物語やクエストといった冒険要素にも重きを置いている。協力や対人といったマルチプレイもサポートしている点も特徴である。

発表トレイラーは5500万回以上再生され、現時点でのベータ登録者数は250万人以上と、期待を寄せられている同作。昨年には開発規模の拡大が発表されていた。そうした規模拡大の裏には、ユーザーだけでなくRiot Gamesからの期待もあることだろう。『Hytale』は2021年にプレイアブル提供される予定。販売モデルなどは、現在検討されている。