『Startup Company』Steamにて正式リリース。新規ウェブサービスを立ち上げ、リソースをぶん回せ

Hovgaard Gamesは4月11日、Steamで早期アクセス販売していた『Startup Company』を、正式リリースした。『Startup Company』正式版実装にあたっては、プラットフォームの候補にデート系とゲーム系が追加されている。

デンマークのインディースタジオHovgaard Gamesは4月11日、Steamで早期アクセス販売していた『Startup Company』を、正式リリースした。正式版実装にあたっては、プラットフォームの候補にデート系とゲーム系が追加。両サイト向けにプロフィール要素が導入されている。競合他社も増加し、早期退職といったオプションが用意され、ゲーム内実績が実装されるなど、数多くの要素が追加されている。

『Startup Company』は、その名のとおりスタートアップ企業を立ち上げ経営していくシミュレーションゲームだ。プレイヤーは最高経営責任者として会社を立ち上げ、事業をスタートさせ、人材を確保し、会社を発展させていく。経営する会社はWebベース。ソーシャルメディアであったり、ショッピングサイトであったり、ストリーミングサイトであったり、動画共有サイトであったり。いずれかのプラットフォームを選択して、オフィスを構えてスタートしよう。

オフィスの場所を決めれば創業だ。人材をヘッドハントし、エンジニアやデザイナーを採用。彼らに開発してもらうことで、プラットフォームの必要な機能が備わっていく。各機能を開発していき、対応する要素が揃えばプラットフォームに組み込むことができる。それをアップデートしたりすることも重要。本作には調査ポイントなるものが存在し、それらを費やすことで新要素をアンロック。マーケッターの採用も発展には必要だ。そうしてプラットフォームの機能を充実させ、あるいは人員や環境を拡大し、大企業を目指そう。

Steamにおいては、経営シミュレーションゲームは年々増加しており、生産ラインを最適化することをフィーチャーした自動化シミュレーションゲームが人気を博している。本作はというと、自動化要素は薄く、むしろマンパワーによるリソースマネージメントや開発がメインとなる。固定費や外注費、人件費を考えながら切り詰めていくさまは、まさに経営。スタートアップというテーマ相応に、現代的なトピックが盛り込まれている。基本的には労働環境はホワイトで、17時になると人々が帰り、誰もいないオフィスをながめることになる。従業員にも生活感が演出されており、楽しいゲームになっていると言えるかもしれない。

日本語にも対応されており、安価ながらなかなか楽しい経営シミュレーションゲームに出来上がっている『Startup Company』。2年にわたりコミュニティのフィードバックを取り入れながら発展した本作を、プレイしてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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