事故だらけの物理配達アクション『Totally Reliable Delivery Service』配信開始、と同時にEpic Gamesストアにてなんと「無料配布」
パブリッシャーのtinyBuildは4月2日、『Totally Reliable Delivery Service』を配信開始した。日本語にも対応。プラットフォームは、PC(Epic Gamesストア)およびNintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One。モバイル向けにも基本プレイ無料アプリとして配信されている。PC版および海外コンソール版の価格は14.99ドル……のはずだが、なんと配信開始から1週間、Epic Gamesストアで配信されているPC版が、無料で手に入るというのだ。
『Totally Reliable Delivery Service』にてプレイヤーは、配送サービス会社のスタッフとなり、オープンワールドの街にてお届けモノをピックアップし、目的地へと配達する。プレイヤーキャラクターは、左右の手での掴みと腕を上げる動作が可能なため、荷物を掴み持ち上げて運ぶのだ。ズルズル引きずると荷物を痛めてしまい、ダメージが蓄積すると最終的には破損。すると配達ミッションは失敗となる。目的地に早く届けることも重要だが、荷物を傷めることなく運ぶとより多くの報酬を得られる。
ただし、プレイヤーキャラクターは独特なラグドール物理が導入された、いわゆるフニャフニャ人間であり、思うように動いてくれないもどかしさがプレイヤーを襲うだろう。また配達する荷物は、シンプルな段ボール箱もあれば、ちょっとぶつけただけでガスが噴出して暴れまわるボンベ、あるいは徒歩では持ち歩けないほど重い機械など数10種類が登場する。
最大4人までのオンラインおよびローカルマルチプレイに対応しており、騒がしくドタバタの配達劇が繰り広げられる。本作は、『ギャングビースト』や『Human Fall Flat』といったフニャフニャ系物理演算ゲームの系譜を継ぎながらも、自由度の高いオープンワールド性をまじえたドライブ(?)アクションゲームに仕上がっている。
本作はもともとSteamにてベータテストが実施されており、ベータテスト後にEpic Gamesストア時限独占へとスイッチ。Steamユーザーの反発を少なからず受けていた。今回の無料配布は、そうしたドタバタ劇の裏にあるtinyBuildとEpic Gamesの緊密さを感じさせる。新作が発売と同時に無料配布されるのは異例中の異例である。プレスリリースでは、本作を介してプレイヤーを笑顔にしたいといった旨の声明が記されているが、それでも前代未聞。Epic Gamesは、大ヒットTPS『World War Z(4月3日まで)』をも発売から1年経たず無料配布しているが、今回の一手も意味深い。Epic Gamesの無料配布攻勢には驚くばかりである。
『Totally Reliable Delivery Service』は海外コンソール、モバイル、PC(Epic Gamesストア)向けに配信中。Epic Gamesストア版は現地時間4月8日11時まで無料で手に入る。Xbox Game Pass加入者も無料で楽しめる。