『Mount & Blade II: Bannerlord』待望のSteam早期アクセス配信開始。自由と混沌の大規模戦争開幕
TaleWorlds Entertainmentは3月30日、『Mount & Blade II: Bannerlord』の早期アクセス配信をSteamにて開始した。価格は5480円で、4月14日までは10%オフの4932円で購入できる。
同作は現時点では日本語に対応していないが、弊誌の問い合わせに対しTaleWorlds Entertainmentは、「いつ実装できるかは現時点では言えないが、シリーズの日本人ユーザーは多く、日本ユーザーを重要視している。できるだけ早く日本語に対応できるように最善を尽くす」とコメントしている。Steamストアでも、将来的に日本語に対応する旨の記述を確認できる。早期アクセス期間は1年が予定されているが、変更される可能性もあるとのこと。正式リリース後の値上げは予定されていないそうだ。
『Mount & Blade II: Bannerlord』は、中世を舞台としたアクションRPG『Mount & Blade』の続編。プレイヤーはカルラディアと呼ばれる広大な世界で、自由に暮らす。攻城兵器を用いて要塞を攻めたり、権力を求め熾烈な戦いに身を投じたり、さらには犯罪組織を設立したりと、自分なりの生き方を選んでいく。本作の醍醐味は、大規模な攻城戦。防衛側と攻撃側に分かれた、大規模な戦闘が実現されている。兵を束ね陣形を組み、地形を考慮しながら攻撃/防衛をおこなうのだ。
今作は、自由度が高く大規模戦争がおこなえる前作の魅力はそのままに、あらゆる部分が大幅パワーアップ。シェーダーは刷新され、モーションキャプチャ導入により動きのぎこちなさを解消。兵士に表情変化が導入され、ロールプレイング感が高まった。野盗などを討伐することで外交を有利にできる影響力ポイントや、領主の持ち込んだ資源が軍全体に行き渡る資源の分配システムといった新要素もあり。対話システムは複雑化しているほか、プレイヤーキャラが死亡した場合、子供が領地を受け継ぐといったシステムも存在しているという。また攻城戦においては、防衛側有利になるように設計されているなど、これまでのシリーズで寄せられていた要望点が取り入れられている。
なお早期アクセス版においては、シングルプレイでは以下のような要素が実装されるという:
• キャラクター作製システムで自分のキャラクターを作ることができる
• カルラディアの大陸を探検
• ウォーバンド部隊を召集
• 大規模の戦闘で広範な指令システムと使いやすいスキルベースの戦闘指揮システムを使い、部隊を指揮しながら戦う
• 開拓地を奇襲攻撃
• 敵の町や城を包囲して占拠
• 奥深い経済システムでアイテムや商品を取り引き
• 政治や外交に取り組む
• クランを管理
• 開拓地をアップグレード・管理
• 部隊を召集して戦争をしかける
一方で、ゲームコントローラーの完全サポート、スキルやパークの効果、作製、包囲攻撃の要素、そしてクランや軍隊、王国の管理といった要素は未完成とのこと。マルチプレイについても、「Skirmish」「Captain」「Team Deathmatch」「Siege」といったいくつかのモードはベータで実装されており、今後はランクマッチなどを追加し、より大規模な対戦が可能になっていくとのこと。
2012年9月に発表され、7年の時を経て早期アクセス配信開始された同作。しかし人が殺到しすぎているのか、Steamストアからの購入は不安定で、同サイトの公式サイトもろともダウンするなど、人気作ゆえのやや不安な滑り出しを見せている。ただし、本作はシングルプレイも充実しているだけに、それほど大きな弊害は出ないことだろう。
なお開発元であるTaleWorlds Entertainmentは、新型コロナウイルスの感染拡大により、現在リモートで本作の開発を進めているとのこと。そうした不安定な世界情勢を鑑み、予定よりも一日はやく早期アクセス配信が開始された『Mount & Blade II: Bannerlord』。定価はやや高めであるが、開発陣はその価値を感じてもらえるゲームになっているとも語っている。現時点では未完成な作品であるが、開発元を応援するためにゲームを購入してみてもいいかもしれない。
『Mount & Blade II: Bannerlord』は、Steamにて早期アクセス配信中だ。