Nintendo Switch向け『ドンさわぎ』発表。ライブ配信の視聴者がゲームに参加可能なGenvid対応対戦型アクション
ハーツテクノロジーは3月18日、対戦型アクション『ドンさわぎ』をNintendo Switchにて2020年夏にリリースすると発表した。本作は、インタラクティブ・ストリーミングエンジン「Genvid」に対応し、ライブ配信の視聴者もゲームに参加することができる。
『ドンさわぎ』は、最大4人でプレイ可能な対戦型お祭りアクション。舞台となるのは、神話と物語が交錯する世界メルサリンクの東に位置する暁の国。メルサリンクに存在する巨大な世界樹は、豊作の年になると木の実「ドンぐり」を大量に実らせる。その豊作を祝い、暁の国では世界樹から大量に降ってくるドンぐりを相手陣地に打ち返す行事「ドンさわぎ」が開催される。
本作は、1対1または2対2のチームに分かれ、中央で二分されたフィールド上に降ってくる大量のドンぐりを、ラケットなどを用いて敵陣に打ち込んでいくテニスのようなルールが採用されている。球となるドンぐりは、地面に落ちると一定時間で弾けてしまうため、その前に敵陣に打ち込むのだ。制限時間内で、敵陣により多くのドンぐりを打ち込み、弾けさせた側の勝利となる。シンプルなルールゆえに、初心者でも気軽に楽しめるものになっており、慣れてくれば狙った場所にドンぐりを打ち返していく奥深さも味わえるだろう。
ゲーム内に登場するキャラクターは、『絶体絶命都市4plus』や『巨影都市』の企画・開発にも携わったグランゼーラ・ゲームスタジオがデザインを担当。またキャラクターボイスは、「VOCALOID 4 結月ゆかり」や「VOICEROID+ 東北きりたん EX」などの音声合成ソフトウェアを手がけるAHSの開発協力のもと、VOICEROIDが採用されている。赤ずきん風の少女や甲冑を着た青年など、複数のコミカルなキャラクターが選択できるほか、ラケットにもさまざまなタイプが用意されており、うちわや魚などのユニークなものも使用することが可能だ。
本作では、プレイヤーがYouTubeやTwitchでライブ配信を行っている際、視聴者も配信を通じてゲームに参加することが可能。視聴者は、ドンぐりが弾けた時に現れる配信画面上の青い炎を収集することで「ドンポイント」を獲得。獲得したポイントを使用することで、強力なイガグリやアップグレードされたラケットなどのスペシャルアイテムによってプレイヤーをサポートしたり、花火を打ち上げて応援することもできる。また2種類のカメラ切り替えにより、好きな視点で観戦することも可能だ。このように、本作にはNintendo Switch向けの作品において世界初となる、プレイヤーと視聴者がインタラクティブに交流できる機能を搭載している。
この双方向なライブストリーミング機能を実現するため、本作ではミドルウェア「Genvid SDK」を採用のもと、Genvid Technologiesが開発したインタラクティブ・ストリーミングエンジン「Genvid」に対応している。なお、Genvid Technologiesは3月18日、本作を含む自社エンジンに対応する5タイトルを発表。あわせて、今後はYouTube・Twitchに加え、中国で圧倒的なユーザー数を誇るライブストリーミングサービスであるHuyaもサポートしていくことを明かしている。
本作の開発を手がける神奈川を拠点とするハーツテクノロジーは、放射線測定器ソフトウェアや深層学習(ディープラーニング)を活用した画像処理システムなどの開発実績を持つ企業。今後は本作の開発実績を活かし、開発サポートや受託開発など、ゲーム分野にも注力していくようだ。
対戦型お祭りアクション『ドンさわぎ』は、Nintendo Switchにて2020年夏にリリース予定。