武侠アクションRPG『Xuan-Yuan Sword VII』発表、2020年内にリリースへ。史実と神話が混じる東洋で妖魔と戦う
台湾のゲームスタジオSOFTSTAR gameおよびYooreka Studioは3月13日、『Xuan-Yuan Sword VII』を発表した。本作は、中国の歴史・神話を題材とした三人称視点のアクションRPGだ。対応プラットフォームはPS4/PC(Steam)。2020年内のリリースを予定しているという。
『Xuan-Yuan Sword VII』は、妖魔が蔓延る世界を三人称視点で突き進むアクションRPG。時は西漢時代。中国の王朝は交代し、新が建国された。その年、野原に石の牛が出現、また古代の墓石が割れるなど、奇妙な出来事が発生。新皇帝のもと、安寧の時代が到来するとの予言も告げられた。そしてある日、Liu侯爵の地下室に隠されていた神聖な竹の巻物が占星術師の手元に届けられる。
時を同じくして、その日の夜、主人公Taishi Zhaoの住んでいた村が突如として謎の火災に見舞われてしまう。そればかりか、主人公は家族さえも失ってしまった。それからというもの、国は戦争と飢えに苦しむことに。予言された安寧の時代は到来せず、世界は混沌に包まれた。プレイヤーは悲劇の運命に巻き込まれたTaishi Zhaoとなり、災厄の真相を突き止めるべく、過酷な戦いに身を投じることになる。
本作のゲームプレイについて、戦闘にはコンボシステムを採用。スキル・ドッジ・ガード・パリィの4つの基本操作を駆使して敵との戦いに挑む。流れるような爽快な剣戟アクションが展開されるようで、その様子は今回公開されたトレイラーでも確認できる。一方、物理攻撃だけでなく、「Elysium Scroll」と呼ばれる巻物を活用した特殊技も用意されているようだ。具体的には、時間のスロー化やモンスターの生成、またパッシブの発動などが可能だという。戦況に応じた技の使い分けが求められそうだ。
こうした戦闘システムのほか、中国の歴史・神話をベースとした世界観も本作の特徴のひとつ。ゲーム内の舞台やオブジェクトには、実存する小道具や文化、そして古代中国の歴史などを取り入れているという。さらに物語においては、中国戦国時代に興隆した思想家集団「墨家」も登場。ただしゲーム内では、高度なメカ技術の扱いに長ける集団として位置付けられるとのことで、史実とは異なる設定で姿を現すようだ。
本作のグラフィックについては、Unreal Engineを採用。トレイラーでは、鮮やかエフェクトや写実的な景色、また不気味ながらもどこか幻想的なクリーチャーの姿も確認できる。細部に至るまで東洋の文化が色濃く反映されていることもあり、ムービーもひと際美麗な印象だ。さらに本作は、最新のレイトレーシング技術にも対応するとのこと。戦闘だけでなく、世界観づくりにもかなり力が注がれている作品だと言えるだろう。
ちなみに『Xuan-Yuan Sword VII』を開発するSOFTSTARおよびDOMO Studioは、過去にもいくつかのタイトルをリリースしている。その代表的な作品としては、現在Steam/Microsoftストアにて取り扱われている武侠RPG『軒轅劍外傳穹之扉(The Gate of Firmament)』が挙げられるだろう。同作はシリーズ作品であるが、実は今回発表された『Xuan-Yuan Sword VII』もそのひとつ。タイトル末尾のローマ数字が示すとおり、本作は「軒轅劍(Xuan-Yuan Sword)」シリーズの7作目となる(スピンオフ除く)。台湾製RPGとして長く続いてきたシリーズの続編がこの度、本格アクションも交えたリッチなタイトルとして発表されたわけだ。
台湾製RPGシリーズの続編でありながらも、ハードかつ爽快な戦闘や写実的なグラフィックで一新されたテイストが光る『Xuan-Yuan Sword VII』。いずれのシリーズ過去作においても、中国における史実と神話を絡めた幻想的な物語が展開されていたが、本作にもその特徴は引き継がれていると言えるだろう。またシリーズ未経験者にとっても、歯ごたえのある硬派なアクションRPG作品としてがっつり楽しむことができそうだ。
『Xuan-Yuan Sword VII』は、Steam/PS4向けに2020年内リリース予定。気になる方は、今からウィッシュリストに登録しておこう。