VR『Half-Life: Alyx』本格ゲームプレイ映像公開。「テレポート」「歩行」「シフト」3種類の移動方法を紹介

VR『Half-Life: Alyx』本格ゲームプレイ映像公開。『Half-Life: Alyx』で用意される、3種類の移動方法「テレポート」「歩行」「シフト」を紹介する映像内容となっている。

Valveは3月2日、『Half-Life: Alyx』のゲームプレイ動画を3本公開した。同作はVR向けに開発されている『Half-Life』シリーズ最新作。プレイヤーは3種類の操作方法から好みに合うものを選択して遊べるようになっており、今回「テレポーテーション移動」「通常歩行移動」「シフト移動」という操作方法別の動画が公開された。

*テレポーテーション移動

*通常歩行移動

*シフト移動

非VRの一人称視点ゲームとは違い、VRタイトルにおいてはVR酔いという問題が付き物。通常の歩行移動がプレイヤーにとって必ずしも最適な移動方法とは限らず、たとえばBethesda Softworksの『DOOM VFR』においても、VRコントローラーを用いたテレポーテーション移動が採用されていた。今回公開された『Half-Life: Alyx』1つ目の動画は、そうしたテレポーテーション移動時のプレイ映像となっている。移動先を指定して実行すると、その場所に瞬間移動する。また遠くのアイテムを手元に引き寄せることもできるため、アイテムを取るために位置の微調整を繰り返さずに済む。非VRのFPSに慣れ親しんでいる方にとっては、違和感のある操作に見えるかもしれないが、VRタイトルを長時間プレイする上で現実的な選択肢だろう。

2つ目の動画は、一般的な歩行移動時のプレイ映像。こちらはテレポーテーションよりも非VRゲームのプレイ感覚に近い。そして3つ目の動画は、シフト移動時のプレイ映像。ポインターによって移動先を指定するところまではテレポーテーション移動と同じだが、瞬間移動ではなく高速移動する点が異なる。歩行移動では酔ってしまうものの、キャラクターが移動している感覚を味わいたい方向けの折衷案とも言えるだろう。これらの動画では、手でバケツの中を漁ったり、車両のドアを開けて盾がわりにしたり、敵が投げたグレネードを手でキャッチして投げ返したり、ハシゴをのぼりながら銃を撃ったりと、豊富な環境インタラクションが確認できる。『Half-Life』らしさを維持しながらも、VRならではの洗練されたシューター体験が期待できそうだ。

「Half-Life: Alyx Gameplay Video 1」よりキャプチャー

『Half-Life: Alyx』は2019年11月に発表された『Half-Life』シリーズ新作。時系列としては、『Half-Life』と『Half-Life 2』の間の物語という位置付けになる。主人公は『Half-Life 2』のヒロインであるアリックス・バンス。City 17を舞台に、レジスタンスの創始者であるアリックスが、エイリアンのコンバインに立ち向かう。VR用にゼロから構築された作品であり、『Half-Life 2』と同等のボリュームになるとのこと。ゲームエンジンはおなじみのSource 2 Engine。フィンガートラッキングとトリガートラッキングに対応する。

同作の発売日は現地時間3月23日(日本時間3月24日)。通常販売価格は6290円で、予約期間中は10%オフの5661円で購入できる(Steam)。日本語に対応し、Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift、Oculus Quest with PC and Link Cable、Windows Mixed Realityを含むSteamVR対応ハードウェアにてプレイ可能だ。なおSteamでは、同作が発売されるまでの期間限定で、『Half-Life』シリーズ過去作品が無料で遊べるようになっている。

待望のシリーズ新作の発売日が迫る中、3月3日にはPC版『デス・ストランディング』が『Half-Life』コラボコンテンツを実装することも発表されている。トレイラーでは、ヘッドクラブを頭にかぶる主人公サムの姿が確認できた(関連記事)。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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