自分探しアクション『Mayhem in Single Valley』発表。ドット絵と立体ステージを組み合わせたキュートでカオスな冒険劇
tinyBuild GAMESは2月12日、『Mayhem in Single Valley』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2020年の発売を予定している。『Mayhem in Single Valley』は、カナダのインディースタジオFluxscopic Ltd.が手がけるアクションアドベンチャーゲームだ。
本作の舞台となるのは、寂れた街Single Valley。この街は日常生活の縮図であるが、恐怖やパラノイアを最大限の出力にされた場所だという。Single Valleyでの生活は、狂ったニュースのような出来事が定期的に起こり、高確率で雷に当たったり誤解した市民から襲撃を受けるようなものであるという。かなり混沌した場所であることが予想される。
主人公となるのは、トラブルメーカーの少年Jack。自分探しをするために故郷を離れようとしていたJackは、旅立ちの日に大地を揺るがすような発見をする。詳細は不明ながら、トレイラーでは中年男性が放射能に汚染されたリスに噛まれるシーンなどが映し出されており、異常事態であることがうかがえる。なんらかの天変地異が起こったのかもしれない。
本作は見下ろし視点で描かれるアクションアドベンチャーゲームであるが、物語主導の作品でもあるという。家族と日常での苦闘が、戦闘やパズル、アクション、そしてエモーショナルなゲームプレイ体験をまじえて描かれるそうだ。ゲームシステムとしては、『ゼルダの伝説』ライクなデザインになるとのこと。トレイラーでも、Jackがさまざまなエリアを探索している姿が確認できる。ドッジロールで攻撃をかわしたり、移動する足場をジャンプで渡ったりと、Jackの動きは機敏であるようだ。その分繊細な操作が要求されるかもしれない。
いくつか複雑なシステムが導入されているようで、たとえば本作の敵やキャラには欲望や恐怖が設定されているという。リスはクマを恐れており、クマを起こすことで道を切り開くことができるといった要素もあるとのこと。また本作において川は厄介な存在で、たとえば川を泳いで対岸に渡る際には、インベントリに入っているアイテムが流れるといったアクシデントも発生するようだ。サバイバルなエッセンスも取り入れられているといい、そのほかにもさまざまなユニークな要素が用意されていそうだ。
またビジュアルにも注目しておきたい。Fluxscopic Ltd.はピクセルアートのデザインを長年続けており、今作ではピクセルアートと3Dの背景を組み合わせた、平たくも立体的な世界が楽しめる。キャラたちのアニメーションは細かく、見ているだけでも楽しめるような作品になるかもしれない。
『Mayhem in Single Valley』は、2020年にSteam向けに発売予定だ。