PS4『Marvel’s Spider-Man』のバスケットコートでダンクを成功させたい。15時間にもおよぶ飽くなき挑戦の末
Insomniac GamesとMARVEL Gamesのタッグにより開発されたPS4向けオープンワールドアクション『Marvel’s Spider-Man』。作り込まれたニューヨークの街並み、またウェブ・スイングを駆使した爽快感のある移動や戦闘は、同作の魅力を語るうえで外せない要素だろう。自由度も高く、遊び方も人それぞれ。そんな同作のマップに存在するバスケットボールコートにて、とあるチャレンジをひたすら繰り返すプレイヤーが現れたようだ。
『Marvel’s Spider-Man』にて変わった検証をおこなっているのは、YouTuberのReetae27氏。同氏は2月10日、その検証の過程および結果を収めた動画を自身のチャンネル上に公開した。その内容は、ウェブ(蜘蛛の糸)でバスケットボールを掴み、そのままカッコよくダンクシュートできないか試し続けたというもの。同作ではウェブを用いて、周囲のオブジェクトを投げることができる。この仕様を駆使して氏は、どうにかボールをゴールリングに入れようと挑戦しているわけである。果たして無事に成功したのだろうか。
まず動画の冒頭でReetae27氏は、今回の挑戦に至った経緯を説明。どうやらバスケットボールコートで遊んでいた際、偶然ボールを蹴ったことがきっかけだという。そしてNPCがシュートを決めている姿を見て、自分もスパイダーマンを操作してゴールネットを揺らせないか考えたようだ。それから氏は、ボールの性質を調査する。その結果、一部のボールは掴んで投げられることが判明。ただし、投げたボールは一定時間で消失する。そのためセーブ&ロードを用いた挑戦が始まったようだ。
【UPDATE 2020/2/12 19:30】
ゲーム内の一部ボールの挙動について修正
こうしてReetae27氏の飽くなき挑戦が始まる。まずはボールを掴む。そこからスピンサイクルを絡めつつ、ゴールに備え付けられたバックボードに向けてボールを投げる。その様子は、スパイダーマンの動きも相まってかなりダイナミック。投げる位置に関しても、しっかりゴールを捉えている。しかし一向にシュートが決まらない。そして何度も挑戦するなか、バッグボードにボールを跳ねさせてゴールを狙うには、スパイダーマンの投てき力が強すぎることに氏は気付いたようだ。何かいい方法はないかと模索するなかで、氏は妙案を思いつく。
確実にボールをゴールに入れる方法。それはダンクだ。距離が離れていれば、それだけゴールは困難になる。一方でダンクはゴールとの距離が近い。そう考えたReetae27氏は、投げる方法を変更。空中でオブジェクト掴み、そこから地面に投げつけるエア・スローを用いることにしたようだ。早速ダンクをひたすら繰り返すReetae27氏。そのなかでは、ゴールのリム(淵)の上でバウンドし、外れるといった惜しいシーンも。ゴールが確実に近づいてきたであろうその時、ついにボールはゴールのど真ん中に向かった。
これにてダンクは成功した。と思った矢先、何やら様子がおかしい。というのも、ゴールネットをくぐり抜けるはずのボールが落ちないのだ。そしてボールはそのままネットを揺らすことなく、無残にも消失してしまう。Reetae27氏のたび重なる長い挑戦は、“そもそもゴールできない仕様だった”という結果に終わってしまった。試行錯誤を繰り返し、決して諦めなかった氏であったが、やはり仕様の壁は超えられない。ちなみに氏は動画にて、今回の挑戦には約15時間かけたことを話している。強い好奇心と不屈の精神があったからこそ、結果が分からずともチャレンジし続けられたのだろう。
今回のReetae27氏による検証は、なんともやり切れない結末を迎えたように見えるが、挑戦した本人はこうした結果を快く受け止めているようだ。海外メディアPolygonのインタビューによると、開発者が意図しないプレイをおこなった際に生じる現象もまた魅力的だと氏は述べている。また、もし『Marvel’s Spider-Man』の続編が開発される場合は、シュートができる仕様にしておいて欲しいとのこと。ただし、ゴールが容易になることは避けてほしいともコメントしており、まだダンクを成功させたい気持ちは残っているようだ。1人の男の熱い執念は、次回作にて報われるのだろうか。