最大300人で戦うシューター『PlanetSide Arena』サービス終了へ。早期アクセス配信から3か月経たず終了アナウンス
Daybreak Gameは12月13日、Steamにて早期アクセス配信中の『PlanetSide Arena』について、サービスを終了すると発表した。同作は、今年9月に基本プレイ無料タイトルとしてローンチされたが、3か月経たずしてサービスを終えられることがアナウンスされている。
『PlanetSide Arena』は、MMOFPS『PlanetSide』フランチャイズの特徴である大規模戦をマッチ単位で楽しめる、基本プレイ無料の一人称視点/三人称視点SFシューター。現時点では、最大300人(1組最大12人)のSQUADSと、最大150人(1組最大3人)のTEAMという2種類のゲームモードが用意されている。マッチ開始前にアサルト、エンジニア、メディックという3種類のクラスから一つを選択し、ハイスピードな銃撃戦に交わりつつ、ジェットパックやビークルを操り混沌に満ちた惑星Auraxisの戦場を駆け巡る。
『PlanetSide』シリーズの新作、そして大規模バトロワ系シューターとしてリリースを果たした本作であるが、ローンチのタイミングからプレイヤー数の獲得に苦しんでいた。発売日に記録した、平均同時接続プレイヤー1481人のピークは塗り替えられず。10月より平均同時接続プレイヤーは2桁に落ち込み、11月下旬からは20人に届かない日も多くなっていた。
開発チームの「早期アクセスリリース後のこのプレイヤー人口レベルでは、想定していたゲームプレイ体験を提供し続けることは不可能であることは明らか」という言葉は、開発スタッフの率直な想いだろう。ロードマップとしては、2020 年第2四半期には、最大1000人の大規模戦「Massive Clash」を導入するとともに、PC版の正式ローンチおよびPlayStation 4/Xbox One向け配信を予定していたが、そうした計画も見果てぬ夢となった。運営しているサーバーは、日本時間2020年1月11日10時に終了される。それ以降は、ゲーム自体をプレイできない。つまりこの日が、サービス終了日となるようだ。
マルチプレイゲームでは、人口の確保は至上命題。先日には『Dead by Daylight』のBehavior Interactiveによる『Deathgarden』も開発終了が発表されていた(関連記事)。『PlanetSide Arena』もまた、『PlanetSide』ブランドを引っさげながらも、むしろ引っさげたからこそユーザーに受け入れられなかったのかもしれない。いずれにせよ、有名開発会社製や人気IPであっても、この時代に新しくマルチプレイゲームを立ち上げて成功させることがいかに難しいかを、示した事例である。