『Five Nights at Freddy’s AR』基本プレイ無料で配信開始。アニマトロニクスが自宅にやってくる、恐怖のAR体験

『FNAF』最新作『Five Nights at Freddy’s AR』基本プレイ無料で配信開始。iOS/Android対応。『Five Nights at Freddy's AR』は、スマートフォンのカメラと位置情報を使うARホラーゲームだ。

基本プレイ無料のARホラー『Five Nights at Freddy’s AR: Special Delivery』(以下、FNAF AR)の配信が開始された(ゲーム内課金あり)。対応プラットフォームはiOS/Android。いずれも英語版ではあるが、国内からもダウンロード可能となっている。同作はIllumix Incがスマートフォン向けに開発したARホラーゲーム。Scott Cawthon氏の『Five Nights at Freddy’s』を、プレイヤーの位置情報を活用するARゲームに落とし込んだ作品だ。

シリーズ最新作となる『FNAF AR』では、おなじみのアニマトロニクスたちがAR技術を介して現実世界にやってくる。設定としては、Fazbear Entertainmentが提供するサブスクリプションサービス「Fazbear Funtime Service」に登録し、お気に入りのアニマトロニクスをオンデマンドで届けてもらうという仕組みとなっている。本来はとってもハッピーなサービスなのだが、予期せぬ出来事により、配達されたアニマトロニクスたちの機能に異常が発生。ちょっと違った意味でドキドキさせてくれるようになった。

アニマトロニクスたちは、リアルタイムの位置情報をもとにプレイヤーを襲ってくる。どこにいようと、奴らの襲撃からは逃れられない。バッテリーの限られた懐中電灯やショックデバイスを駆使して、個体によって行動パターンが異なるアニマトロニクスのサプライズを防ぐのだ。ゲームを起動すると、まずは「Fazbear Funtime Service」のお試しサービスとして、フレディをプレイヤーのもとに配達したとのメッセージが届く。歓喜!「フレディが到着しました。あなたに会いたくてたまらないようです」。早速やってきた。ワクワク。ただフレディは恥ずかしがり屋なのか、サプライズを演出しようとしているのか、ステルス状態で接近してくる。そこでスマートフォンのカメラ機能を使って360度見渡してみる。ステルス状態のアニマトロニクスがいる方向にカメラを向けるとノイズが走るので、それを頼りに位置を特定。そしてステルス状態を解いて姿を現したら、挨拶がわりのショックデバイスで出迎えてあげよう。フェイントをしかけてくることもあるので注意。

*FusionZGamer氏による実況プレイ動画

お試しフレディ体験後は、Fazbear Entertainmentから「Funtime Package」もとい「Eternal Package」というサプライズサービスの適用対象者に選ばれたとの通知が届く。これでアニマトロニクスを呼んでいなくても、サプライズ訪問してくれるようになる。「もうあなたは、ひとりぼっちになることはありません」。すばらしいサービスだ。喜びのあまり思わず飛び上がってしまうかもしれない。なお、スマートフォンのカメラと位置情報を扱うゲームの性質上、オンライン状態で遊ぶことが推奨されており、Wi-Fi接続のみのデバイスは対応を保証していない。

見事フレディたちにショックを食らわせると、アニマトロニクスのパーツが手に入る。CPUや着ぐるみ部分をゲットして組み合わせることで、個人制作アニマトロニクスを作成。さらなるパーツ集めのために出動させるほか、フレンドのもとに送り込むことが可能だ。お友達にサプライズを届け、リーダーボードで上位を目指そう。なおゲーム起動時には位置情報をもとにしたマップ画面が表示され、アニマトロニクスが近くにいるとアイコンで示してくれる。プレイヤーの位置に近づいたらベルが鳴るので、カメラであたりを見渡す。夜道を散歩中に訪問ベルが鳴ったときには、心拍数がちょっぴり上がりそうだ。アニマトロニクスがいない場所でも、Shadowy Remnantという、アニマトロニクス制作に使うアイテムが見つかることがあるので、お出かけ時には周囲に注意しつつ、怪しい光を探してみよう。

『FNAF』シリーズ開発者のScott Cawthon氏は2018年、同フランチャイズの今後の展開について報告(関連記事)。『FNAF』のAR作品はその報告に含まれていた。なお今年5月にはVRタイトル『Five Nights at Freddy’s VR: Help Wanted』も発売されている。近年ではスピンオフ作品となる『Freddy Fazbear’s Pizzeria Simulator』や、侵入者の数や種類を自分で決めて挑戦する『Ultimate Custom Night』をSteamで無料配信。今後も映画化や、無料ゲーム、コンソール移植、AAA級のシリーズ作品などが構想されている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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