PS4版『Layers of Fear 2-恐怖のクルーズ』日本語対応で配信開始、PC日本語も12月に。目を疑うような怪異を乗り越え謎を解くサイコホラーの続編

ナツメアタリは本日11月21日、ポーランドのデベロッパーBloober Teamが手がけるサイコロジカルホラー『Layers of Fear 2-恐怖のクルーズ』をPS4向けに配信開始した

ナツメアタリは本日11月21日、ポーランドのデベロッパーBloober Teamが手がけるサイコロジカルホラー『Layers of Fear 2-恐怖のクルーズ』をPS4向けに配信開始した。価格は3455円(税抜)。すでに今年5月にPC(Steam)および海外PS4/Xbox One向けにリリースされていた本作だが、このたび初となる日本語字幕/UIを引っさげ、国内PS Storeにて配信される形となった。

『レイヤーズ・オブ・フィアー 2 恐怖のクルーズ』は、不穏に満ちた豪華客船の内部を一人称視点で探索するサイコロジカル・ホラーアドベンチャー。ある日、主人公のハリウッド俳優は見覚えのない部屋の中で目を覚ます。たちまち聞こえる謎の人物の声。どうやらその人物は映画監督であり、俳優である自分に指示を出しているようだ。そしてプレイヤーは監督の指示に従いつつ、撮影現場であるクルーズ客船の内部を探索していくこととなる。一体なぜここにいるのか、なにを演じているのか。さまざまなパズルを解き明かしながら過去の記憶を辿り、謎に満ちた物語の真相を突き止めよう。

前作『Layers of Fear』で見られた心理的恐怖を引き出すような演出は今作でも健在。探索の過程でプレイヤーは、信じがたい怪現象の数々を目の当たりにしていく。突如コマ送りで動き出すマネキン。奥にたどり着けない廊下。上下逆さまになった部屋。常識では考えられない出来事がプレイヤーに襲い掛かるのだ。また本作では、異形の存在から逃げるパートも用意されており、恐怖演出は一段と進化。前作にはなかった“追われる恐怖”も体験できる。

前述した恐怖シーンのほかに本作には、主人公がハリウッド俳優ということで映画をモチーフとした演出がふんだんに盛り込まれている。たとえばステージの構成。プレイヤーが最初に目を覚ます部屋には、開かない扉が複数存在する。この扉は、探索を通じて発見したフィルムリールを映写室でかけることで開く。そして開いた扉を抜けると新たなステージに向かうことが可能に。映画のフィルム自体が次の章に進むためのカギになっているというわけだ。ほかにも、ロード画面に往年の名作映画を彷彿とさせるタイトルカードを表示させたり、謎解きにジョルジュ・メリエス監督の『月世界旅行』や、フリッツ・ラング監督の『メトロポリス』のオマージュを織り込んでいたりと、映画好きならニヤリとできるような演出が多数散りばめられている。

本作の特徴は、映画的手法を施した謎解きや、サイコロジカルな恐怖演出にとどまらない。没入感を高める謎多き物語にも注目。前作ではスランプに苦悩する1人の画家とその妻の物語が展開されていたが、本作のストーリーは主人公もプレイヤーと同じく何も分からない状態から始まる。客船で目覚めるまでの経緯、演じている理由、そして過去の記憶。プレイヤーはこれらの謎を探索とパズルを通じて解き明かしていく。また船内には前作同様、多数のテキストアイテムが落ちているため、これらを読むことで物語をより深く考察・理解することが可能だ。これらのアイテムは真相の解明において大いに役立つことだろう。

前作で評価された心理的恐怖を煽るような独自の演出はそのままに、1930年から40年代のレトロ映画のオマージュも盛り込まれる『Layers of Fear 2-恐怖のクルーズ』。もともと字幕やテキスト量が多かった作品だけに、今回の日本語対応によるPS4に向けた配信は、特に本作が気になっていた国内プレイヤーにとっては嬉しい出来事であろう。あわせて、PC(Steam)向け日本語版が12月12日に配信されることも発表されており、PCユーザーも日本語でプレイできるようになるようだ。なお今回のリリースに際して、本作の日本語公式ホームページが開設されている。アートワークや開発現場などの資料も閲覧できるため、気になる方はこちらのページを覗いてみてもいいかもしれない。

Nobuya Sato
Nobuya Sato

最近Apexにハマり始めた人。幾度となく倒されながら高ランク帯を目指す。でも疲れる時もあるよね。その時はソロ専用ゲームをちょっとプレイして寝ます。

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