日曜ドラマ「デスノート」のリュークやレム、その正体はEpic Gamesの“Unreal Engine 4”

株式会社デジタル・フロンティアのCGプロデューサー豊嶋勇作氏は、日曜ドラマ「デスノート」にて登場しているキャラクターが、Epic Gamesの「Unreal Engine 4」で制作されていることを明らかにした。

株式会社デジタル・フロンティアのCGプロデューサー豊嶋勇作氏は、日曜ドラマ「デスノート」にて登場しているキャラクターが、Epic Gamesの「Unreal Engine 4」で制作されていることを明らかにした。月間TVガイド9月号に掲載されるメイキング特集の紹介とともにTwitter上にて明らかにしている。

日曜ドラマ「デスノート」は、日本テレビ系で7月5日から放送されている同名漫画を題材としたテレビドラマだ。今作では主人公の夜神月などを筆頭に、キャラクターに大きな改変が入れられており、ストーリーも独自のものが展開されている。このなかに登場する死神のキャラクター「リューク」や「レム」はCGにて描かれているが、この両キャラクターはUnreal Engine 4にて描かれていると豊嶋氏はTwitter上で報告している。

日本のテレビドラマ制作の場に、『Unreal Tournament』や『Gears of War』で使用されてきたゲームエンジンが導入されるという構図は、とても興味深いものがある。一方で、Unreal Engine 4は近年、ゲーム以外にも活躍の場を広げているのも事実だ。たとえばEpic Games Japan代表の河崎 高之氏は今年3月のインタビューにて、車のショーケースの無料展示用に使用する例を明らかにしていた。

参考記事: 「Unreal Engine 4」無料化の”狙いと採算”は? Epic Games Japan河崎氏に聞く [前編]

Unreal Engine 4は今年3月のGDC 2015にて無償化が発表されている。「ゲームやアプリケーションをエンドユーザーで販売し、かつ四半期の売上が3000ドルを超えた場合」以外、すべてのユーザーが無料で使用することができる。コミックやアニメの実写ドラマ化および映画化が進む昨今、今後はビデオゲーム以外でもさらにUnreal Engine 4を見る機会が増えてゆくのかもしれない。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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