『New GUILTY GEAR(仮)』にチップとポチョムキンが参戦。「今までできたことはすべて忘れてほしい」と語る新システム情報も

アークシステムワークスは11月4日、『New GUILTY GEAR(仮)』の最新トレイラーを公開し、新たな参戦キャラクターとして「チップ=ザナフ」と「ポチョムキン」を披露した。

アークシステムワークスは11月4日、公式生放送「あーくなまSP」をYouTubeにて放送。この中で、対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR(ギルティギア)』シリーズの完全新作『New GUILTY GEAR(仮)』の最新トレイラーを公開し、新たな参戦キャラクターとして「チップ=ザナフ」と「ポチョムキン」を披露した。また、2020年の春頃にPS4にてクローズドベータテストを実施することも発表された。

チップは、初代『ギルティギア』の頃から登場している人気キャラクターのひとり。シリーズのキャラクターの中でも随一のスピードを誇り、忍術を駆使した技にて、パワーよりも手数の多さで攻める。公開された映像では、分身を利用した技や、画面端の“壁”を走って駆け上がる場面などが印象的。よく見ると、カワウソのような可愛い動物が出現する技も確認できる。

一方のポチョムキンも、初代『ギルティギア』からの人気キャラクター。チップとは対照的に、スピードはないが圧倒的なパワーを誇り、強力な投げ・掴み技はポチョムキンの特徴のひとつ。また、本作では「Xrd(イグザード)」シリーズでの鉄仮面スタイルを継続している。なお、チップとポチョムキンの紹介映像にて流れているボーカル曲は、それぞれのテーマ曲とのこと。

本作においては、これまでにソル=バッドガイ・カイ=キスク・メイ・アクセル=ロウが披露されている。今後も参戦キャラクターは増えていくそうだが、11月16日に開催されるARCREVO America 2019では、これら6体のキャラクターで遊べる試遊版を出展するとのことだ。

公式生放送「あーくなまSP」では、本作のディレクター片野アキラ氏が『New GUILTY GEAR(仮)』の概要や新要素について説明している。この中で片野氏は、「今までのギルティでできたことは、すべて忘れてほしい」とコメント。たとえば、ガトリングコンボは相当一新しているという。小技からはコンボが繋がらなくなり、一方で画面端に追い込めばボタン連打でも技が繋がっていく。ちなみに、画面端で連続技や大技を決めると、別の環境へとステージを移動する。

本作では一発のダメージが大きく、連続技が苦手な人でも格闘ゲームとして楽しめることを意識したゲームコンセプトにて制作をおこなっているとのこと。そして、今までの『ギルティギア』シリーズのシステムを残すのか残さないかではなく、すべてのシステムを整理した上で、本作にふさわしいかどうか、面白くする要素であるかどうかを判断し、再構築しているという。シンプルながら奥深さを持たせるため、上級者が楽しめるシステムはなるべく減らさないようにしながら、初心者へのハードルを下げた形だとしている。

試遊版のゲーム画面。配信画面よりキャプチャ

ガードに関する情報も明かされた。本作では、攻撃をガードするとリスクレベルが上昇し、キャラクターアイコンにその状況が表示。そしてリスクレベルが溜まった状態で攻撃を受けると、特別なカメラ演出のあるカウンターとなる。また、空中ガードが可能になった。これまでのシリーズ作では、フォルトレスディフェンスにて空中ガードできたが、その場合はガード操作に加え指定のボタンを同時押しする必要があり、そうした複雑な操作を排除した形だ。

ただ、空中ガードをするとリスクレベルがより速く上昇してしまうため、中・上級者であれば従来どおりフォルトレスディフェンスを駆使することになるだろう。なお、気絶や復帰時のよろけ、削りダメージによるKOは無くなった。直前ガードについては、ガード硬直が短くなるといった効果ではなく、テンションゲージが溜まるようになる。

ヒットした技によってはダウン時に自動で受け身を取り、すぐ立ち上がるようになったのも変更点のひとつ。また、ロマンキャンセルのエフェクトを相手に当てると一瞬スローになって浮き上がる。この場合は小技からでも技が繋がるようになるという。そのほか、たとえばカイのスタンエッジでは、ガードしてもキャラクターに帯電のステータスが付く。するとガードの上からの削りでも大きめのダメージを受ける。ほかにもテンションゲージが溜まりやすくなるなど、さまざまな効果がキャラクターに付くという。

*本作の主題歌「Smell of the Game」のフルバージョンが発売決定。各種音楽配信サイトにて近日中に販売開始される。

そのほか、間合いの外からの投げ操作は空振りするようになったことや、ボタン操作でダッシュできるようになった点も追加要素として挙げられる。細かい点では、コマンドリストにて動画で技を確認できる便利機能も追加された。放送では試遊版の実機プレイが披露されたが、UIについてはまだ仮の状態で、今後変更する可能性があるそうだ。ゲームシステムについても、ファンの意見を聞きながら変えていくかもしれないと片野氏は述べていた。

『New GUILTY GEAR(仮)』の対応プラットフォームは、公式サイトでは未定とされているが、冒頭で述べたように、オンライン対戦を試せるクローズドベータテストが2020年の春頃にPS4にて予定されているため、PS4版は確定と言えるだろう。これまでにもPS4向けと言及されていた。なお、そのほかのプラットフォームやクロスプレイについての質問を受けた片野氏は、現時点では何ともいえないとコメントしている。本作は、ARCREVO America 2019に世界最速試遊出展したあと、国内外にて試遊イベントをおこなう計画とのことだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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