都市開発シム『シティーズ:スカイライン』PS4版で、「愛知県高浜市の10年後の姿」を表現するコンテストの実施が発表

スパイク・チュンソフトは10月15日、愛知県高浜市と事業提携し、2020年に市制50周年を迎える高浜市の記念事業の一環として、「未来のまちづくり」プロジェクトを共同展開すると発表した。

スパイク・チュンソフトは10月15日、愛知県高浜市と事業提携し、2020年に市制50周年を迎える高浜市の記念事業の一環として、「未来のまちづくり」プロジェクトを共同展開すると発表した。このプロジェクトでは、PS4向けに販売中の都市開発シミュレーションゲーム『シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition』を使用したコンテスト企画を実施する。

『シティーズ:スカイライン』は、Colossal Order/Tantalus Mediが手がけた都市開発シミュレーションゲームだ。PS4版のほかに、別のパブリッシャーからPC/Nintendo Switch/Xbox One向けにも販売中で、2019年3月時点で累計600万本を超える大ヒットを記録している。本作は、自由度の高い都市作りを実現し、また個性を持ったひとりひとりの住民たちの都市生活を表現していることが特徴。プレイヤーは新たに誕生した都市の市長となり、さまざまなインフラや区画の整備をおこない街に住民を呼び込む。そして、住民のニーズに対応したり経済を発展させながら人口を増やし、建設可能な施設をアンロックしていく。

今回発表された高浜市との「未来のまちづくり」プロジェクトでは、「10年後の高浜市を、あなたが市長だったらどんな街にしていきたいか」を、本作のゲーム上で都市開発・経営しながら創造・表現するというコンテストを実施。その目的としては、「まちづくり」に対する意識を高め高浜市の未来を考えてもらうためとしている。スパイク・チュンソフトは、そのオリエンテーション・審査会への参加、ゲームソフトの提供、各種サポートなどで協力する。この取り組みについて、高浜市・総合政策グループの榊原雅彦氏は以下のように述べている。

自分が考えデザインした高浜市がどんなまちになっていくのか、『シティーズ:スカイライン』というツールを活用することで、実際にデザインしたまちの姿が視覚的に分かるようになります。今回の取組みを通じて、一人でも多くの方が“自分のまち”の未来を考える一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。

なお、コンテストへの募集は高浜市内在住もしくは在勤・在学の方を優先するとのこと。個人・チームどちらでも参加可能で、応募多数の場合は主催者による審査にて決定。PS4本体は事務局から貸し出される。11月10日までに事前申込を済ませ、12月上旬には本作を学ぶオリエンテーションを実施。そして12月中旬から、本作にて各々の理想の街づくりをスタートする。期限は2020年2月中旬で、3月上旬に審査および結果発表がおこなわれる。コンテストでの優秀賞受賞者には、2020年度に予定される市制施行50周年式典における表彰、市公式ホームページ上の紹介があり、またスパイク・チュンソフトからはゲームソフトが1本プレゼントされる予定だ。

過去にはスウェーデン・ストックホルムにある街でも、『シティーズ:スカイライン』を活用した都市開発計画が、行政との協力にておこなわれたことがある。長期的に持続可能な街を目指すにあたって、新たなアイデアを生み出し、そのプロセスを可視化できる点でゲームは有効なツールであるため、本作が使用されたという(関連記事)。

本作では、本編にてアンロックできるもの以外にも、自然あふれる公園やクリーンな町づくりに特化した施設、学園都市など多様なアセットがDLCとして配信されており、さまざまなアイデアを表現することができるだろう。高浜市にお住いの方や興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。応募方法などの詳細は、高浜市の公式サイトを確認してほしい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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