第二次世界大戦の時代にて、女性の死の謎を追うサイコロジカルスリラー『Martha is Dead』発表。Steamにて2020年発売へ

第二次世界大戦の時代にて、女性の死の謎を追うサイコロジカルスリラー『Martha is Dead』発表。『Martha is Dead』は『The Town of Light』開発元の新作であり、Steamにて2020年発売予定となっている。

パブリッシャーのWired Productionsは10月2日、サイコロジカルスリラーゲーム『Martha is Dead』を発表した。PC(Steam)向けに、2020年に発売予定。Steamのストアページによると、日本語表示にも対応するようだ。

本作を手がけるのは、イタリアのインディースタジオLKA。かつてイタリアに実在した精神病院を描いたホラーゲーム『The Town of Light』の開発元として知られ、『Martha is Dead』は同スタジオにとって2作目の作品となる。

『Martha is Dead』の舞台となるのは、1944年のイタリア・トスカーナ州。ちょうど第二次世界大戦の最中であり、連合軍とドイツ軍の戦いが激化していたなか、とあるドイツ兵の娘の溺死体が発見される。何者かに惨殺されたと見られるものの、死の真相は謎めいた伝承によって覆い隠された状態にあるという。彼女は双子で、残された姉は妹を失ったショックでトラウマに悩まされていた。そうした中でも、戦争がもたらす極限の恐怖はじわじわと迫ってきている。

本作のゲームプレイについてはまだ詳しくは明かされていないが、プレイヤーは一人称視点にて姉を操作し、妹の死の真実を追い求めることになるという。なお、この姉と妹については英語ではSisterと表現されているのみであるため、本稿では仮に主人公を姉としている。彼女はさまざまな状況に遭遇し、何者も触れるべきでなかった事柄を暴いていく中で、精神的および感情的な苦痛を味わう、身の毛もよだつような体験をするとのこと。

本作では、開発元LKAの前作『The Town of Light』と同じく実在のロケーションと史実、そして迷信や精神的な苦痛の要素を組み合わせることで深みのある物語を描いているという。開発にはUnreal Engine 4を使用しており、フォトリアリスティックなビジュアルも特徴のひとつ。リアルな光の表現を実現する、リアルタイム・レイトレーシングもサポートするそうだ。

LKAの設立者であり本作のクリエイティブディレクターを務めるLuca Dalcò氏は、フィクションと共に現実世界の要素も取り入れるスタイルを続けていることについて、物語に説得力を持たせてゲームへの没入感を高めることで、プレイヤーの想像力を限界まで押し上げたいと、その狙いを語っている。『The Town of Light』は、Steamレビューにて「非常に好評」を得ており、そうした開発スタイルに手応えを感じているのかもしれない。『Martha is Dead』についての詳細や、さらなる対応プラットフォームについては今後発表するとのこと。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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