『ポケットモンスター ソード・シールド』カモネギの進化系「ネギガナイト」のルーツは『金銀』の没データにあり?元々の名前は「マダーム」か
株式会社ポケモンは9月18日、『ポケットモンスター ソード・シールド』における新情報を公開し、新ポケモン「ネギガナイト」の存在を明らかにした。初代より登場するカモネギがガラル地方にて戦いの果に独自の進化を遂げたのである。なお同ポケモンは『ポケットモンスター ソード』にのみ登場するという。
勇ましい白ネギを右手に、青ネギを左手に持ち、特性はひるむたびにすばやさが上がる「ふくつのこころ」。タイプはノーマル・ひこうから格闘に。冷静沈着な性質で、正々堂々と戦うことをモットーとしている。得意技となるのは「スターアサルト」。本作で新しく登場する技「スターアサルト」は、ネギガナイトだけが覚えることができるという。ネギの先を相手に向け、高速で突撃するゆえに絶大な威力を誇るようだ。ただ負担も激しいため、使用した後はしばらく動けなくなってしまうとのこと。
「ネギガナイト」のお披露目はなかなかトリッキーなものとなっており、9月13日に『ポケットモンスター ソード・シールド』の公式サイトにグリッチらしきアイコンが出現。謎めいた演出が話題を呼んだが、結果的には「ネギガナイト」にモザイクがかけられた姿だった。長らく親しまれてきたカモネギが勇ましく進化するということで、大きな注目を集めているが、そのルーツは『ポケットモンスター 金・銀』に関連しているかもしれない。
インターネットには「The Cutting Room Floor」なるサイト が存在し、ゲームのボツデータなどが集積されている。そこには『ポケットモンスター 金・銀』においても、体験版などから収集されたボツイラストやデータが投稿されている。注目したいのは、「マダーム / madaamu」という部分。この蝶仮面をつけたマダームと呼ばれるポケモンは、なんとカモネギの進化系として作られていたという。タイプは同じくノーマル・ひこうでカモネギがレベル24になることで進化する予定だった。
最終的には製品版に実装されることはなく、今回導入されるネギガナイトとも、大きくは似ていない。ただし、のちに描かれたファンアートなどで比べてみると、大人びた雰囲気はマダームとネギガナイトで共通するものはあるかもしれない。なおそのほかのボツデータとしては、ウツドンの進化系ツボミットなど、幅広い案が存在していたことが確認できる。
ちなみに、カモネギは種族値が低く、タイプのわざの問題もあり、対戦環境では使いづらいポケモンであった。ネギガナイトは、そのカモネギがようやく進化するということで期待が寄せられているが、公開されているスクリーンショットではレベル60でHP144。このレベルにしてはHPが低いのではないか、HPの種族値が低いのではないかとすでに懸念されている。特性や得意技が公開されており、なんとなくどのような運用がされるのか見えてきた部分もあるが、技構成や種族値などディテールの部分も気になるところだ。
He looked as lightning bright/said all that him descried/it seemed that no man might/his mighty blows survive pic.twitter.com/VkahsMMruu
— aliza layne the goblin queen (@alizalayne) September 18, 2019