PS4『P.T.』にて「プレイヤーの背後にいるもの」の謎が明らかに。 存在を感じれど、見ることのできないアイツ

小島秀夫氏がコナミ在籍時に手がけた、いわくつきのPS4向けホラーゲーム『P.T.』。幽霊が存在する謎の屋敷の廊下を歩き、何度もループしながら謎を解く短編作品だ。そのゲームプレイの中でプレイヤーが体験する、とある現象の真実が明らかになった。

小島秀夫氏がコナミ在籍時に手がけるも開発中止となった『Silent Hills』においては、プレイアブルティザーである『P.T.』がPS4向けに一時配信されていた。幽霊が存在する謎の屋敷の廊下を歩き、何度もループしながら謎を解く短編作品だ。そのゲームプレイの中でプレイヤーが体験する、とある現象の真実が明らかになった。

本作では、序盤にバスルームにて懐中電灯を入手し、以降はそれを照らしながらループする廊下を歩くことになる。またそれからは、人のうめき声のようなノイズが耳元で聞こえるようになり、時には奇妙に動く人影が壁に映ることも。しかし、振り返って見ても誰もいない。TwitterユーザーのLance McDonald氏は9月9日、本来は一人称視点の本作のカメラを(ハックにより)ある地点に固定することで、プレイヤーの背後の存在を暴くことに成功した。

https://twitter.com/manfightdragon/status/1170860592233472001

McDonald氏が公開した上の映像には音は収録されていないようだが、6秒時点あたりから小刻みに動く影が右前方の壁に映っていることが分かる。本作では、プレイヤーはさまざまな場所にて女性の幽霊リサに遭遇する。その多くの場面で、リサはうめき声をあげながら上半身を不自然に震わせており、その挙動の共通点からノイズと影の主はリサであろうことがうかがえるが、姿を見ることはできない。

そして、映像の30秒あたりでMcDonald氏はカメラを固定し、キャラクターの位置情報のみを前方に移動。するとリサが現れた。同氏によると、懐中電灯を入手してからは、リサはプレイヤーの背後にピッタリとくっついてずっと一緒に歩いているのだという。常にプレイヤーの(視点の)背後に位置しているため、振り返ってもそこにはいなかったのだ。後ろを向いても、背中にくっついている以上は見ることができないという理屈である。ゲームであれば、任意のタイミングでノイズを再生したり影を投影することは難しい話ではないだろうが、あのおぞましい幽霊のリサが、ずっと背後を歩いていたというのは意外ではないだろうか。この事実を知ってから本作をまたプレイすると、これまでとは違った恐怖を感じられるかもしれない。

なおLance McDonald氏は現在、本作のカメラを自由自在に動かせるようにするパッチの開発に取り組んでいるという。今回のもの以外にも見せたいものがたくさんあるとのことで、『P.T.』の知られざる真実がさらに明かされそうだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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