嘘だらけのADV『Telling Lies』Steam/iOS向けに日本語対応で配信開始。膨大な量の映像の中から真実を見つけ出す
パブリッシャーAnnapurna Interactiveは8月23日、『Telling Lies』の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam・GOG)/iOS。PC版の価格は2050円でiOS版は840円。日本語字幕表示に対応しているが、開発チームより「現在日本語入力に不具合がある事を確認しております。できるだけ早急に問題を解決できるよう、チームでは修正作業に取り組んでいます。」と告知されている。筆者が遊んでいる範囲では、入力などでそうした不具合を確認していないが、現時点で開発元が不具合が存在していると告知中であることは留意して購入してほしい。
『Telling Lies』は、『Her Story』を手がけたサム・バーロー氏によるアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、盗み出された NSA(アメリカ国家安全保障局) データベースが入った持ち主不明のノートPCを探っていく。そのPCには、2年間にわたる4人のプライベートな生活を録画した膨大な量の映像が入っている。デスクトップ風の画面にて、データベースで任意の言葉を入力し、その言葉が含んだ断片的な実写映像(初期は最大5件表示)を再生していく。映像に含まれた情報をプレイヤー自身が整理し、人物の背景や心情を把握。そして真実を見つけ出すのだ。「愛」「嘘」「裏切り」など、気になる言葉を片っ端なら入力して、情報をとにかく探し続けよう。
『Telling Lies』は、『Her Story』と同様のシステムを採用している一方で、ゲームとしての規模は大幅にスケールアップされている。バーロー氏は前作の4~5倍になるとも語っていた。メインキャストLogan Marshall-Green氏、Alexandra Shipp氏、 Kerry Bishé氏、そしてAngela Sarafyan氏らによる映像が膨大に用意されている。『Her Story』の映像ひとつひとつも決して短くなかったが、今作においては5分以上の映像もざらにある。情報量がとにかく多い。そして何より、本作のテーマが「嘘」であることにも留意しておきたい。
どのシチュエーションでのセリフなのか。どこまでが真実か。誰との会話で発せられた言葉なのか。どのような示唆がなされているのか。プレイヤーには、前作以上に情報を整理するスキルが求められるだろう。
同作はすでに、8月24日9時30分時点でメタスコア86点を獲得するなど、高い評価を獲得している。嘘で紡がられる複雑な人間ドラマを謎解きたい方は、この土日にメモを用意してプレイしてみるといいかもしれない。『Telling Lies』は、PC(Steam・GOG)/iOS向けに配信中だ。