Mixerの電撃終了の裏で、運営チーム内での「人種差別」が告発されていた。MSはMixer終了との関係性を否定

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マイクロソフトは6月23日、同社の配信プラットフォームMixerのサービス終了を発表した。Mixerの配信者と視聴者をFacebook Gamingへと移管し、マイクロソフトはMixerのノウハウをMicrosoft TeamsやProject xCloudに生かしていくという。

Mixerは低遅延技術などを強みとした高機能プラットフォームとして運営しつつ、配信者の囲い込みを敢行。意欲的な手を打ち出してきた。一方で、数字については伸び悩んでおり、StreamElements調査による2020年4月付けの配信プラットフォームの年間成長データでは、Twitchの98%やYouTube Gamingの65%を大きく下回る0.2%と伸び悩んでいた。こうした事業不信が終了理由とされているが、直前に人種差別を絡めた告発を受けていたことも注目されている。

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かつてマイクロソフトに在籍しMixerに携わっていたMilan Lee氏は6月22日、社内で上司から差別を受けていたことを告白している。配信事業における数少ない黒人のひとりであったLee氏は、Mixerとパートナー(配信者)の関係について、当時の上司から以下のように説明を受けたとう。

「私たちは板挟みにあります。すべてのパートナー(配信者)は奴隷であり、私は彼らのコンテンツを所有しています。プラットフォームでの彼らの成功は、私次第なのです。つまり、私は奴隷の飼い主なんですよ」

奴隷制度を使った例え話に、Lee氏は激怒。女性上司を問い詰めたが不適切発言であると認めなかったという。さらに上の上層部にこの出来事を報告したが、この上層部も同問題を人事部に報告することはなかったそうだ。法務チームに調査を依頼したが、最終的な判断は「問題なし」だったという。処分されない理由は、黒人を雇った彼女が人種差別者であるはずがないからだと、説明されたとのこと。

Lee氏はすでにマイクロソフトから離れている。Mixerの配信でLee氏の姿を見ないのは、上記のような理由があるからだと説明しつつ、Mixerで働く人みんなが悪いとは思ってほしくないとコメントしている。ただ、意思決定権のある人物が、パートナーを奴隷だと思っているとし、そのような元上司の考えには同意できないと語り、警鐘を鳴らしている。

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またMixerのサービス終了発表後、マイクロソフトゲーム事業部統括のPhil Spencer氏は、Mixerの終了はLee氏の糾弾によるものではないと、人種差別トラブルによるサービス終了を否定している。どうやら糾弾後にLee氏とSpencer氏の間で話し合いが設けられたようで、Lee氏はSpencer氏に話し合いをしたことに感謝しつつ、どのような対応をするのか楽しみにしているとコメントしている。Spencer氏だけでなくMixer公式アカウントも同様の声明を出している。

Spencer氏の主張どおりならば、Mixerの終了理由はあくまでビジネス的な決断。Lee氏の糾弾を受けて、わずか数時間のうちにFacebook Gamingとのパートナーシップ締結や移管準備を済ませたとは考えづらい。Lee氏も、このような決断を下すには長い時間を要するのだと、自身の発言がサービス終了につながったという意見を否定している(該当ツイート)。しかしながら、Mixer運営の背景にはさまざまな問題があったことを示唆する告発であったと言えるかもしれない。

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