娘を助けるため地獄を突き進む物語『Pinstripe』Nintendo Switch/PS4向けに国内発売へ。果てで待つのは救いか悲劇か

 

パブリッシャーBeepは6月4日、『Pinstripe』と『Neversong』を国内発表し、Nintendo SwitchおよびPlayStation 4向けに発売すると告知した。『Pinstripe』はまず今年の夏に発売され、『Neversong』は2020年秋にリリースされるという。両作ともに、ゲームクリエイターThomas Brush氏が手がける、重厚なシナリオが特徴のゲームだ。

『Pinstripe』は、2017年4月発売された横スクロール型のアドベンチャーゲーム。主人公となる牧師のTeddyは、愛娘であるBoと旅をしていたが、神を名乗る謎の男にBoをさらわれてしまう。男は自分がBoの父親であると名乗り、自らの拠点へと連れ去った。その拠点とは、地獄であった。地獄を突き進むTeddy。近づくたびに遠ざかるBoの声。Teddyを待つのは、救いか悲劇か。

手書き調のビジュアルと美しいピアノの旋律で、独特の地獄を描く『Pinstripe』。かわいらしいタッチながら切なさを感じさせる音楽や演出、主人公の過去と地獄の世界が並行して語られる重層的なシナリオが高い評価を得た。アドベンチャーゲームとしての側面も強い本作は、探索やアクション要素も交えられており、それらがストーリーテリングと絡み合っている。Steamレビューステータスは「非常に好評」。日本語非対応の作品であったので、日本語対応および国内コンソール発売は嬉しいニュースだろう。

『Neversong』については、同じく手書き調のビジュアルと横スクロールのシステムを採用した作品。今年の5月20日に発売されたばかりの新作だ。昏睡状態から目覚めた少年ピートとして、童話のような悪夢の世界を冒険する。物語を通じて、大人たちが暴力的になってしまった理由や、ピートの過去が明かされていく。前作同様にストーリーテリングが評価されており、こちらのレビューステータスも「非常に好評」である。Beepの公式には対応プラットフォームにSteamと表記されていることから、同作はSteam版も日本語化されそうだ。

『Pinstripe』『Neversong』は、2020年6月27日から28日にかけて開催されるBitSummit Gaidenにてお披露目されるとのこと。悲しくも可愛らしいThomas Brush氏の作品の日本デビューを楽しみにしておこう。