パブリッシャーの2K Gamesは5月13日、『マフィア トリロジーパック』を発表し、特報トレイラーを公開した。映像からは、本作の対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS4/Xbox Oneであることと、『マフィア III』を手がけたHangar 13が引き続き開発を担当することが確認できる。
『マフィア トリロジーパック』では、違法行為が蔓延するアメリカで3つの時代を生き、犯罪組織の暴力に満ち溢れた世界に没入することができるという。30秒ほどのこの特報トレイラーでは、2K Gamesの『マフィア』シリーズの各主人公たちが、マフィア組織である“ファミリー”について語っている。先日には、『マフィア』公式Twitterアカウントが約2年ぶりにツイートを投稿し注目を集めていたが、シリーズ3作品をまとめて再リリースすることになるようだ。
シリーズ1作目の『マフィア』では禁酒法時代の1930年代のアメリカを舞台に、タクシー運転手だったトミーは、ファミリーの中で葛藤を抱えながらも仕事をこなす。『マフィア II』では1940~50年代へと時代を移し、イタリア系移民のヴィトは親友と共にファミリーに能力を証明し、組織の中でのし上がっていく。そして『マフィア III』では1968年へとさらに時代は進み、ベトナム戦争から帰還したリンカーンは、ファミリーだった黒人組織を潰したイタリアンマフィアへの復讐を誓う。
いずれも『GTA』のようなスタイルのオープンワールド・クライムアクションゲームであり、マフィアとして生きる男たちの重厚な物語に加え、それぞれの時代とモチーフにした都市の雰囲気を再現していることが、このシリーズの特徴だと言える。
今回公開された特報トレイラーにて特に注目すべきは、冒頭のシリーズ1作目のビジュアルだろう。同作は2002年の作品であり、のちに発売されたコンソール版はPS2/初代Xboxの時代だったが、当時のビジュアルクオリティと比べると明らかにグレードアップしている。
実はこのトレイラーの公開とほぼ同時に、Microsoft Storeでは一部収録作品の製品ページが公開されていた(現在は削除済み)。それによると、初代『マフィア』はオリジナルに忠実に再構築する形でリメイクをおこない、さらにストーリーやゲームプレイ、サウンドトラックについては拡張させているという。また、PS3/Xbox 360世代の作品だった『マフィア II』は、リマスターによってディテールを増し、さらにDLCをすべて収録するとのこと(Gematsu)。
『マフィア トリロジーパック』というタイトルからは、シリーズ3作品がひとつのパッケージになることをうかがわせるが、単体販売されるのかどうかは現時点では不明。本作の詳細については、日本時間5月20日に披露するとのことだ。