任天堂が“PC版『スーパーマリオ64』”に対し削除要請。8K解像度とレイトレ対応の無断移植配布「マリオ64」

Image Credit: Unreal
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今年5月に入ってから、任天堂の『スーパーマリオ64』をPC上で動作させる非公式映像がYouTubeに投稿されている。オリジナル版のROMをエミュレーターを使用して動作させたものではなく、独自にPC向けに移植したものだという。海外フォーラムでは、そのインストールファイルを配布する動きも見られ、任天堂が対応に乗り出したようだ。

『スーパーマリオ64』は、1996年発売のNINTENDO64のローンチタイトルとしてリリースされた、マリオシリーズ初の3Dゲームだ。これまでには、エミュレーターを使用してPC上でプレイするファンもいたが、今回は同作のソースコードをリバースエンジニアリングし、DirectX 12を用いながらPCへの移植に成功したという。

全編をとおして問題なくプレイできるようで、Xbox Oneコントローラーなどのモダンなコントローラーでの操作にも対応。また、より高解像度でのレンダリングやウルトラワイド画面もサポートしており、上に掲載した映像は8K解像度にて投稿されている。さらに、レイトレーシングなどのエフェクトを追加することも可能とのこと。

NINTENDO64タイトルをPCに移植するというのは技術的には興味深いが、そのインストールファイルを配布する行為は明らかな著作権侵害だろう。任天堂の行動は早かった。海外メディアTorrentFreakによると、移植版の存在が報じられた2日後には、ファイルホスティングサービスに投稿された問題のインストールファイルが次々に削除されていった。

ウェブサイトに掲載されたコンテンツについての削除申請情報を収集するLumenによると、そのひとつはNintendo of Americaが弁護士事務所を通じて、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいて5月6日に削除申請をおこなっている。申請先はGoogleであり、Googleドライブにそのインストールファイルが保存され、コミュニティの間で共有されていたようだ。当該ページは、現在は「Googleの利用規約に違反しているため、アクセスできません」と表示されており、即時削除された模様である。

その申請内容を見てみると、『スーパーマリオ64』は、そのソフトウェアや架空のキャラクター描写、オーディオビジュアルワークについて米国にて著作権登録されているとした上で、問題のファイルには同著作物をもとにした、無許可の二次創作物が含まれていると指摘している。任天堂は、著作権侵害行為に対しては厳しい態度で臨むことで知られているが、今回のように無断で移植し、さらに公に配布するような行為に対しては、同社でなくとも見過ごすことはできないだろう。任天堂はプレイ映像に対しても削除申請をおこなっているようで、今回の『スーパーマリオ64』のPC移植版については、上に掲載した映像を含め、YouTubeなどからもいずれ消えていくことになるかもしれない。

ちなみに、このPC移植版が出回る数日前には、NINTENDO64やゲームキューブ、Wii本体のソースコードなどがインターネット上にリークされたと海外にて報じられていた(VGC)。今回の『スーパーマリオ64』のPCへの移植は、昨年の時点でコードの逆コンパイルまでは実現していたそうだが、そのソースコードの解析によって一気に完成にこぎつけたのか、あるいは偶然タイミングが重なっただけなのかは不明である。

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