『あつまれ どうぶつの森』メーデーイベントが始まるも、開始直後すぐに攻略されネタバレが飛び交う。 ガチユーザーたちは容赦ない

『あつまれ どうぶつの森』にて5月1日より、メーデーイベントが開始された。メーデーイベントはVer.1.2.0アップデートの目玉イベントのひとつ。そのイベントがすぐさま攻略され、内容が拡散されている。

『あつまれ どうぶつの森』にて5月1日より、メーデーイベントが開始された。メーデーイベントはVer.1.2.0アップデートの目玉イベントのひとつ。メーデーは働く人の日ということで、島の貢献に尽力するプレイヤーに向けて、たぬきちから感謝の気持ちとしてメーデーりょこうけんが贈られる。メーデーりょこうけんを使って向かう離島には、何が待ち受けているのか。そして誰がいるのか。そんな想いに胸を膨らませ飛行場に向かうことだろう。一方で、イベント開始時から内容がネタバレされ、攻略情報が拡散されている。未プレイの方はSNSなどを見る前に、まずイベントをクリアしておくといいだろう。なお、以下の文には『あつまれ どうぶつの森』のメーデーイベントに関する若干のネタバレが含まれているので、同イベント未プレイユーザーは、まずメーデーりょこうけんを入手して離島へ訪れてほしい。

 

 

 

謎に包まれていたメーデーイベントであるが、その内容はというと、謎解きコンテンツとなっている。まず、手持ちアイテムが没収された状態で島へと降り立つ。何も持たない状態から、スコップひとつを入手し、障害物を除去したり、迷路をさまよいながら、右上の“謎の猫”へとたどり着くことを目指す。筆者の感想としては、この謎解きゲームはなかなかよくできている。『あつまれ どうぶつの森』における生活の知識をフル活用しつつ、構造を把握しながら迷路攻略を目指す謎解きあそび。フルーツの効果やクラフトの性質を理解することで、ゴールへとたどり着けるのだ。ゴールには、シリーズの人気キャラがお出迎え。ノスタルジックな会話をかわし、素敵なプレゼントをもらい、余韻に浸りながら自分の島に帰ることだろう。

『どうぶつの森』としてのコンテンツでありながら、どこか『ゼルダの伝説』のような側面を見せるメーデーイベント。一度きりの体験となっているが、シリーズのらしさを保持しながらも、新しいあそびを導入する楽しいコンテンツになっているだろう。しかしながら、生き急ぐプレイヤーたちはイベント開始直後にクリアし、その感想をSNSでつぶやいている。それゆえに、Twitterのトレンドに「メーデー」や「みしらぬネコ」の名前が並んでいる。「メーデー」は本作に限ったトピックではないが、実際は『あつまれ どうぶつの森』関連の話題多数。それらのトレンドワードを見てみると、話題のツイートの上位には攻略情報やイベントの報酬を公開するツイートが並んでいる。メーデーイベントの内容や攻略方法がシェアされており、一目見るとすぐにその内容を把握“してしまう”ことだろう。

一例

『あつまれ どうぶつの森』においては、攻略や最適化を突き詰める動きが目立っている。Googleでアイテム名や稼ぎに関する検索をかければ、大手攻略情報サイトがざっと並ぶ。その内容はわかりやすく、入手手法や稼ぎ手法は合理的である。またTwitterなどでも、ベル稼ぎに関する情報ツイートはシェアが伸びやすい。いかにはやく、そして効率よく稼げるかは、『あつまれ どうぶつの森』におけるホットなトピックのひとつである。

今回のメーデーイベントの“秒速攻略”および攻略情報共有といった現象も、そうしたトレンドが顕在化したものといえる。一方で、メーデーイベントに関しては、攻略組による情報が出回ることで、のんびりと遊ぶユーザーのサプライズを奪うというリスクを孕んでいる。これは開発元の問題ではなく、ゲームにのめりこみ合理的な攻略を進めるユーザーとの相性の問題であるだろう。遊び方はひとそれぞれ。コンテンツを秒速で攻略するのも、ベル稼ぎを突き詰めるのも、プレイヤー次第。しかしながら、秒速攻略ユーザーは情報共有の面で、ゆっくりと遊ぶユーザーの楽しみを奪うことのないように少し配慮することで、異なるペースで遊ぶユーザーたちはより理解しあえることだろう。

離島内では緊急脱出サービスを利用することにより、謎解きをやり直せる。詰まってどうしようもない、という状況にはなりづらい。

なおメーデーイベントは5月7日まで。次のイベントとしては、国際ミュージアムデー(5月18日~5月31日)に、ジューンブライド(6月1日~6月30日)が続いていく。両イベントについては開催期間も長く、コツコツと遊んでいく内容になりそうだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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