ニンテンドー3DS/Wii U向けのニンテンドーeショップ、42か国にて閉鎖へ。特殊だった地域のショップ

 

ニンテンドー3DS/Wii U向けのニンテンドーeショップ(以下、eショップ)が、特定地域にて閉鎖するようだ。My Nintendo Newsなどが報じている。閉鎖予定日は2020年7月31日。南アメリカを中心とした地域にて、ニンテンドー3DS/Wii Uのeショップが閉鎖され、今後はアクセスできなくなるという。対象国は以下のとおり:

アンギラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、アルバ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、バミューダ、ボリビア、英領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、チリ、コロンビア、コストリカ、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク、モンセラット、オランダ領アンティル、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントキッツ・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島、米領ヴァージン諸島、ウルグアイ、ベネズエラ

また今回の閉鎖に際してニンテンドー・オブ・アメリカは、以下のことをしておくことを推奨している。

・以前ダウンロードしたゲームの再ダウンロード
・所有しているゲームのアップデート確認
・まだ有効化していないゲームコードの入力

実は、これら42か国のeショップは、かなり特殊な形態を持っている。というのも、これらの国のeショップは「Limited Nintendo eShops」と呼ばれ、ストア機能を保有していない。では何の機能を有しているかというと、コードの有効化とゲームのアップデートだ。コードを入手しそこからゲームをダウンロードすることと、それらのゲームのアップデートができた。

なぜこれらの地域のニンテンドー3DS/Wii U向けのeショップでは、ストア機能が備えられていないのか。詳細は不明であるが、弊社の南米人によると、前世代のストア規約だと現地の法律の問題でデジタルゲームが販売できなかったのだろうと推測している。別の南米人は、関税が絡んでいる可能性を指摘している。現在ペルーの弁護士に詳細を尋ねており、理由について判明し次第本稿に追記する予定だ。一方で、Nintendo Switchのニンテンドーeショップは前述した国の一部向けにも開設されており、ストアからのゲーム購入は可能だ(例:アルゼンチン/チリ/コロンビアなど)。

「Limited Nintendo eShops」においては、Tienda/Loja Nintendo siteなる場所で任天堂がダウンロードコードを販売し、ユーザーが特殊なショップでそれを有効化するという、特殊なプロセスでゲームを入手できた。 Image Credit : tecnoblog

つまり、世界には機能の限られたニンテンドーeショップが存在しており、それらがビジネスやさまざまな理由から閉鎖されることになる。それゆえに「一部地域のニンテンドー3DS/Wii U向けのeショップが閉鎖されたので、日本のニンテンドー3DS/Wii U向けのeショップの終了が近い」と結論づけるべきではない。Wiiのショッピングチャンネルにおけるサービスは2019年に終了されたが、ニンテンドー3DSやWii Uのeショップについては、もうしばらく運営されることだろう。