難解パズルゲーム『Filament』Steamにて配信開始。光るケーブルを張り巡らして柱を発光させ、無人宇宙船の謎に迫る

難解パズルゲーム『Filament』Steamにて配信開始。『Filament』では、光るケーブルを張り巡らして柱を発光させ、無人宇宙船の謎に迫ることになる。電線を引いて電気を流していくようなイメージだ。

パブリッシャーのKasedo Gamesは4月23日、イギリスのインディースタジオBeard Envyが開発したパズルゲーム『Filament』をSteamにて配信した。価格は1868円で、5月1日までは15パーセントオフの1587円で購入可能。多少不自然な翻訳も散見されるが、ゲーム内は日本語表示に対応する。

『Filament』にてプレイヤーは、宇宙空間を漂流するフィラメント・コーポレーションの巨大調査船アラバスター号を発見するも、生体反応がないため乗り込むことに。船内は生活感は感じられるものの乗組員は誰ひとりおらず、船の機能はロックダウンされているという謎めいた状況だ。そこに、この調査船のパイロットだというジュニパーが端末を通じて話しかけてくる。ここから生きて脱出するためには、主人公の助けが必要だという。各部屋にはアンカーと呼ばれる端末が設置されており、これにアクセスすることでパズルに挑戦可能。本作では、このパズルを解いていく中で物語が展開する。

本作のパズルは、背中に光るケーブルが付いた小さなキャラクターを操作し、ステージ内にある指定の柱をすべて発光させて、出口から出ることが基本となる。ケーブルは出口の横に繋がっており、移動に合わせていくらでも伸びる。そして、柱はそのケーブルに接することでエネルギーを得て発光。電線を引いて電気を流しているようなイメージだ。すべての柱にケーブルが巻きついたり触れるようなルートを進まなければならないのだが、注意したいのはキャラクターはケーブルをまたぐことはできないということ。一見上手くいったと思っても、紐ケーブルで通せんぼをされ次の柱に届かなかったり、出口に向かう道がなくなるといったことが発生する。

ステージによっては、ケーブルが触れると発光させるエネルギーが途絶えてしまう特殊な柱や、巻きつく方向によっては柱にケーブルが届かなくなる障害物、また低い柱から高い柱へと順に発光させないと出口が開かないステージなどもある。さらに、発光させられる色の異なる操作キャラクターが複数登場し、それぞれ切り替えながら指定の色の柱を発光させていくステージや、特定の床を通らなければならない場合も。そうした中で、柱の数が増えるとさらに進むべきルートの複雑さは増していく。本作には、こうした非常に難解なパズルが300種類以上用意されている。

調査船内のアンカーにてパズルをすべて解くと、ケーブルで繋がった別の場所のアンカーのパズルが挑戦可能になる。そのケーブルには情報端末が接続されている場合もあり、そこでジュニパーがプレイヤーに語りかけ、彼女やほかの船員たちの過去について、またこの調査船にて何が起こったのか事件の真相へと迫っていくことになる。

Filament』は、PC(Steam)向けに配信中。2020年内にはNintendo Switch版の発売も計画されている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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