極限の地球防衛SLG『Into the Breach』大型アップデートにより、PC版が公式日本語対応。そのほか小さな追加や調整もあり

インディースタジオSubset Gamesは4月20日、『Into the Breach』PC版の大型アップデートにより、バージョン1.2を実装した。その中で、同作を日本語に対応させたことを発表している。

インディースタジオSubset Gamesは4月20日、『Into the Breach』PC版の大型アップデートにより、バージョン1.2を実装した。その中で、同作を日本語に対応させたことを発表している。『Into the Breach』においては、日本語対応がかねてから告知されていたが、ようやく日本語が実装された。Steam/Epic Gamesストア版、どちらにおいても日本語表示ができるようになったことを確認している。オプションのlanguage欄から日本語を選ぶことで、インターフェースが変更される。

『Into the Breach』は、ターン制シミュレーションゲームだ。ゲームの舞台となるのは、荒廃した地球。繁殖を続ける巨大怪獣Vekの侵攻により、人類は文明消滅の危機に瀕していた。プレイヤーは未来の世界から時空を超えて、人類の希望である3体のロボットを操作する。地球を守りながら、最終的にVekを消し去ろう。さまざまな大陸を渡り、それぞれのマップでミッションをこなし、人類を救うのだ。

本作の戦闘は、ターンベースが採用されており、味方と敵のターンが交互に回ってくる。プレイヤーは3体の味方ユニットを動かし、地中から湧くVekを倒し、街を守り続ける。街が壊されてしまうとユニットへの給電量が減っていき、ゼロになるとゲームオーバー。ユニットが倒されてしまうと、中のパイロットは死んでしまい経験値などが失われるが、ゲームは続く。ゲームオーバーになってしまっても、パイロットがひとりでも生きていれば“時間軸を変える”ことで、そのパイロットの経験値を保持したまま再スタートすることが可能。シビアな難易度と、可視化されきったゲームシステムを含む、洗練されたゲームデザインが高い評価を獲得していた。

『Into the Breach』では非公式日本語パッチが有志により作成されており、日本語でもプレイすることができたが、公式に母国語で楽しめるのは嬉しいところ。日本語ローカライズについては、『Undertale』や『Celeste』など、高品質な日本語訳に定評のあるハチノヨンが担当しているとのこと。量こそそれほど多くないものの、SFをまじえた重苦しいテキストは本作のフレーバー。世界観やストーリーの魅力がさらに引き出されるだろう。

なお今回のアップデートにおいては、そのほか小さな変更もされている。まず、Linuxをフルサポートしたという。またゲーム内のバランス調整も実施。本作では、企業評価(Reputation Cost)を溜め、それを費やすことで新たに武器を入手できる。武器については、基本は2コストでセールとしてランダムな武器が1コストで売り出されていたが、すべてが1コストで売り出されるという。実質的な難易度緩和となる。そのほか、タッチパッドが実装されているPCにおいては、タッチ操作が可能となった。タップやスワイプにて指揮をすることができる。

タッチ操作といえば、海外で販売中のNintendo Switch版はタッチ操作非対応。PC版のタッチ操作対応の動きは、将来的なNintendo Switch版のタッチ操作対応やモバイル展開を見据えた動きと推測できるかもしれない。また日本語にも対応した今、国内Nintendo Switch版のリリースは間近に迫っているだろう。

『Into the Breach』はPC向けに配信中だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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