毛穴やほくろがくっきり。『ファイナルファンタジーVII リメイク』体験版の各キャラのグラフィック表現がすごい

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スクウェア・エニックスは3月2日、『FINAL FANTASY VII REMAKE / ファイナルファンタジーVII リメイク(以下、FF7R)』の体験版を公開した。体験版では、ゲーム序盤の壱番魔晄炉爆破作戦がプレイでき、クラウド、バレット、エアリスなどのキャラクターが、現代のグラフィック技術によって、よりリアルに再現されている。筆者はPS4 Proにて同作を遊んでおり、その美しさを伝えたい!ということで、本稿にてそうしたグラフィックへのこだわりを特集させていただく。

主人公のクラウドは、かつて『FINAL FANTASY IX』のジタンが呟いていたように、特徴的なツンツン頭がシンボル。本作では、その髪の毛1本1本の細部に渡るまで緻密に表現されている。移動時には髪がなびき、以前よりもボリュームのある印象だ。一方、クールな顔立ちに注目してみると、眉毛の1本1本も細かく描写されている。そして、特筆すべきは、肌の毛穴や唇のしわまで、こと細かく描かれていることだ。より凝視してみると、肌のくすみや網膜、目もとのしわ、あごのほくろまで表現されている。

ほくろといえば、クラウドの腕にもほくろが存在する。クラウドのファンとしては気になるところだろうと思い、弊誌で調査した結果、露出している右腕部分のほくろの数は7個のようだ。内訳としては、外側に7個あり、内側には存在しない模様。左腕については、自身で調べてほしい。何か新たな発見があるかもしれない。このようなグラフィックの緻密なディテールが、カットシーンだけでなく、プレイアブル時にも再現されている。

バレットについては、熱い性格からか、年齢ゆえなのか、クラウドが終始涼やかなのに対して、額などに汗がにじむ表現がなされている。キュートなショートヘアもさることながら、サングラスが透き通る描写や、首元に至るまでの緻密な髭の描写が印象的に映った。肌については、クラウドに比べて眉間のしわが深く、毛穴が開いているなど、少々荒々しい表現になっているようだ。バレットが穴あきのグローブを着用しているため気づいたのだが、各指のしわも詳細に描き込まれている。

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エアリスは、今回の体験版では冒頭部分しか登場していないのだが、カットシーンから分かるように、髪を束ねた部分からそれた毛髪や生え際の細部に至るまで詳細なディテールを持ち、緑色の透き通った瞳や長いまつげ、ピンクがかった唇などが容姿端麗に描かれている。身に着けているペンダントの影を首元に落とし込む繊細な表現にも注目。

主要メンバーだけでなく、その他のアバランチメンバーも同様のディテールで描かれている。ジェシーは女性的に可愛らしく、ウェッジ・ビックスのコンビはより特徴分けがなされており、シンボルである頭部の赤い鉢巻やバンダナのしわの表現も細かい。なお、あまり興味は惹かれなかったのだが、男性メンバーに至っては、すね毛が精妙に表現されていたことも伝えておく。

ちなみに、本稿のテーマとはそれてしまうのだが、スクリーンショット撮影時、敵キャラクターや背景にも、とてつもないこだわりを感じたので掲載させていただきたい。敵キャラのガードハウンドの筋肉隆々とした表現や、数々登場するメカの繊細なデザインは圧巻の一言。フィールド上のオブジェクトにおいても、電光掲示板の天井への映り込みやレンガが朽ちた表現、切符購入機のタッチパネルのくすみに至るまで、こと細かく、丁寧に描写されている。

以上のように、体験版内の冒頭部分だけでも、グラフィックへの強いこだわりがひしひしと感じられた。本編においては、さらなる驚きが待っていることだろう。なお、体験版で未登場のティファについては、以前に高解像度画像が公開されており、当画像では毛穴はもちろん、産毛まで確認できるものになっている。本稿の内容をふまえ、体験版を既にプレイした方も、再度プレイしてみることで新たな発見ができるかもしれない。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、PS4向けに4月10日に発売予定だ。