カプコンは12月14日、『バイオハザード7 レジデント イービル』(以下、バイオハザード7)の無料DLC「Not A Hero」と、有料DLC「End of Zoe(エンド オブ ゾイ)」の配信を開始した。「End of Zoe」の単体での販売価格は、PlayStation 4/Steam/Windows Store版が税抜1389円、Xbox One版が税抜1400円となっている。
『バイオハザード7 レジデント イービル』は今年1月に国内外でリリースされたシリーズ最新作。新しいゲームエンジンとVRへの完全対応、そしてシリーズ初の一人称視点を導入した作品であり、販売数は全世界で400万本を超えている。とくにVR版については「The Game Awards 2017」にて「Best VR/AR Game」部門を制していることからも、高く評価されていることが窺える。
これまでに配信された「Banned Footage」DLCが『バイオハザード7』の前日譚となっていたのに対し、今回配信された2つのDLCはゲーム本編で起きた事件のその後を描く後日譚となっている。無料DLC「Not A Hero」は、ゲーム本編とは違ったシューター色の強いサバイバルホラーだ。プレイヤーはシリーズおなじみのキャラクターであるクリス・レッドフィールドを操作。ベーカー邸の事件に終止符を打つべく、歴戦の勇士が立ち上がる。クリスは連絡が途絶えたBSAA隊員3名の行方を追いつつ、任務のターゲットであるルーカス・ベイカーが改造した廃鉱山内を探索。アルバート.W. モデルのハンドガン「サムライエッジ」やショットガン「トールハンマー」、手榴弾などでフル装備し、罠だらけの洞窟内で菌糸生物「モールデッド」を粉砕していく。
次から次へと襲いかかってくる「モールデッド」だが、死線を何度もかいくぐってきたクリスだけあって、銃撃で敵をよろめかせてはパンチでとどめを刺すという熟練の技で魅せてくれる。戦闘だけでなく、トラップの解除や毒ガスエリアの突破、暗視デバイスを使った暗闇移動など、相変わらず常軌を逸したルーカスの、嗜虐的な罠を切り抜けていくスリルを味わえる。
有料DLC「End of Zoe」はゲーム本編に登場したゾイ・ベイカーのその後を描く短編ストーリー。プレイヤーが操作するのは、湖沼の畔で開拓者さながらの自足生活を送っていたジョーという男。物語は彼が生死定かでない状態のゾイを発見するところからはじまる。ゾイを救うため、凶悪な「モールデッド」の変異種や、強靭な肉体を持つ謎の「スワンプマン」と己の拳を武器に立ち向かっていくジョー。果たして二人はどのような間柄なのだろうか。
DLCごとに異なる切り口から恐怖を表現しようとしてきた『バイオハザード7』。本DLC「End of Zoe」は拳闘ホラーとでも言おうか、 屈強な男ならではの肉弾戦を体験できる。左・右・右のコンボで素早い連続ジャブを、右・左・右からの左ストレートで強烈なフィニッシュブローを放つ。相手の懐に入り、果敢に攻めていく感触はゲーム本編にはなかったものである。こちらに気づいていない相手には背後から忍び寄り不意打ちを食らわせるという、ステルス攻撃も可能だ。また自給自足の生活を送っていたジョーらしく、回復アイテムのクラフト材料はムカデやイモムシたち。ゲーム本編では気持ち悪くも感じた虫たちが、今度はプレイヤーを救ってくれる。意表を突くような演出が続く本作は、もしかすると一連のDLCのなかでもっとも意外性のあるコンテンツかもしれない。
なお一度クリアすると新難易度や、報酬武器、そしてタイムトライアル要素である「エクストリームチャレンジ」がアンロックされる。
また12月14日には、本作の全有料DLC(「Banned Footage」Vol. 1とVol. 2、「End of Zoe」)がセットになった「DLCパック」と、ゲーム本編と全有料DLCを同梱した『バイオハザード7 レジデント イービル ゴールド エディション』が各種対応プラットフォームにて販売される。販売価格は以下の通りだ(いずれも税抜価格):
DLCパック:
PlayStation 4/Steam:2778円
Xbox One:2780円
Windows 10:2824円
(各プラットフォームごとに通常盤とグロテスクVer.あり)
ゴールド エディション:
パッケージ版 希望小売価格:4990円(CERO Z版のみ)
ダウンロード版 PlayStation 4/Steam:4620円
ダウンロード版 Xbox One:4680円
ダウンロード版 Windows 10 UWP:4630円