「ゲーミング」モデル?

ゲーミングモデルというものは、ゲーム以外の行為に使用することもできない製品カテゴリなのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。

Okunokami の家にあるガジェットや、新しく買ったガジェットをどうにかしてゲームに役立ててみる不定期連載です。物欲四散!

本稿は下記2つの記事を前提として執筆しています。

ゲーミングモデルの無用なデコレーション
東プレ『realforce』はゲーミングキーボードたりうるか

これらの記事では「ゲーミングモデルはゲームをするための最適解ではない」ことが主眼となっていました。では、逆はどうでしょう。ゲーミングモデルというものは、ゲーム以外の行為に使用することもできない製品カテゴリなのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。入力機器を選ぶということは、自分の用途にあわせて最適な入力機器を求めるものです。もちろんキーボードやマウス といったPC用インターフェイスも入力機器です。そして、それらの「使いやすさ」は非常に内面的なものだと筆者は考えています。使う人間が「これは使いや すい」とし、それがよい動き、さらにはよいプレイや仕事につながるのであれば、極端な話その道具はノートPCのタッチパッドでも問題ないと思っています。

真の達人であれば道具はなんでもよい、むしろ道具にあわせていけるのかもしれませんが、そこはそれ。使いやすい道具をクレバーに使いこなしたほうが、ほとんどの場合はよい結果になるでしょう。

 


実例

 

筆者が目の当たりにした一例として、筆者の弟はトラックボールでFPSをプレイしていました。『Left 4 Dead』をプレイしているのを見るとやたらヘッドショットが上手いので、理由を聞いてみたところ「動きにメリハリがあってブレないから狙いやすい」との ことでした。

その後筆者が同じ環境でプレイしてみたところ、当然ながらまともにプレイできませんでした。もちろん慣れの問題もあると思いますが、どうしても フィーリングがしっくりこないのです。どの程度練習したのかと聞いてみたところ「たいして練習していない」という驚愕の返答だったため、筆者はトラック ボールの導入を見送りました。使えないのはわかってるけど欲しい病はいまだに発症しますが。

またもうひとつの例として、筆者の知人が『Ragnarok Online』をペンタブレットでプレイしていたのです。通常のプレイ、ターゲットをクリックしてスキルをファンクションキーで使って、といったあれば不 可能ではありません……が、問題はプレイしていた職です。自キャラと敵の位置取りを1マスごとに管理する必要のあるウィザードでプレイしていたのです。ペ ンタブレット本来の使用法である、ペンタブレット上にある画面の該当位置をペンでクリックして……ではなく、ペンを少し浮かせてカーソルを引っ張って動か していました。しかも、『Ragnarok Online』にはゲーム中のマウスカーソルの移動に微妙なラグがあるため、よい動きをするには精緻かつ素早いペンさばきが要求されます。

先述のトラックボールはまだ「ああ、そういうものかな」と思いもしましたが、これには度肝を抜かれたとともに、筆者のガジェットに対する接しかたに大きな影響を与えました。

そして、これは別の知人ですが、上記のケースとは逆に「Photoshop で作業するときにゲーミングパッドを使っている」という者もおります。マクロやキーの配置をカスタマイズし、その複雑な操作方法や設定内容は筆者の理解を超えるもので「ここまでやるのか」と感動した記憶があります。カスタマイズかくあるべし、といった感じです。

 

色々試そう
色々試そう

 

そう、使いやすければよいのです。筆者は Yasuda と同じく『Realforce』を使い、また『Realforce』を信頼しています。最高のキーボードは『Realforce』だと強く思っています。またマウスは、今は亡きシグマ APO の「DHARMA POINT」ブランドが最初に出した『DRTCM01BK』を、発売当初より愛用しています。事業譲渡直後に一度壊れていますが、そのときはなんとか修理できました。しかし、次回は難しいかもしれません。

しかし、これらの筆者が使用しているデバイス、とくにマウスについては「いや、こっちのほうがいい」という意見があるのは当然です。さまざまなマウスを使った結果、筆者が今手に入る製品で「これが一番だ」と思ったのが上記『DRTCM01BK』だったのです。

もちろん、もっといい選択肢が世界のどこかにあるかもしれません。すべてのマウス・キーボードを試した人などいるでしょうか。「仕事で使いたいけどキーボードがG510s じゃなきゃ死んでしまう」といった方がいてもおかしくありません。そのような場合は筆者は「世の中には『Realforce』という、それはもう素晴らしいキーボードがあってだな……」と言いますが。

ここまで書いて「今『DRTCM01BK』が壊れたらどうしよう」と嫌なことに気づいてしまいました。もし壊れたら、再び各種マウスをさすらう物欲 放浪生活が始まることになります。非常用マウスとして『MX Revolution』を持ってはいるため、壊れたとしても「Windows8なのにキーボードのみで操作しないといけない」という最悪の事態は回避でき ます。

しかし、これでゲームをするわけにもいきません。なぜなら重いマウスは、使い込まれた筆者の手首にそれはもう素晴らしいダメージを与えてくれるから です。Logicool の『G5』もクローゼット封印されていますが、引っ張りだすのも手間です。キーボードに関してはしばらく壊れる心配はいらないでしょうが、マウスに関して は今後機会をみていろいろ手を出してみる予定です。

 


今回のまとめ

 

  1. 色々試そう。物欲は正義。
  2. 人それぞれ好みがあります。喧嘩しない。
  3. でも『Realforce』は買い。
Hirokazu Saito
Hirokazu Saito

アルコール・お茶・コーヒーなど、飲むのに面倒な飲み物全般に強い興味があります。30代前半、既婚。都内から電車で1時間ちょっとの僻地住まい。メガネの女の子が好きですが妻はメガネをかけてくれません。

最近ようやく足を洗い始めましたが、オンラインゲームで時間を消滅させていました。激しく動く系のゲームは酷使した目がついていかないのであまり得意ではありません。30台から感じる老化です。

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