弊誌の実態・展望ならびに求人等について
[本稿は旧Gamers Geographicのアナウンス記事です]
弊誌 Gamers Geographic(以下GGeo)について、直接的・間接的ともにお問い合わせをいただくことが増えてきました。率直に申し上げて、記事内容のうんぬ ん以前に怪しげな部分が多々あるといわざるをえません。そうした状況をふまえ、本稿は読者諸兄諸姉の疑問・疑念・敵愾心等の解消を目的としています。
すでにサイト紹介と求人情報を公開していますので、もしよろしければそちらもあわせてごらんください。
何をしたいのか
大目標は「洗練された意見の発信」にあります。国内において、昨今のゲームをとりまく情報は混沌とした状態にあります。それ自体を一つの生態系としてとらえたとき、”意見”の不在を指摘しなければなりません。
Amazon のカスタマーレビューにしろ Twitter にしろ各種フォーラムにしろ、意見を日本語で発露する場はたくさんあります。そうした情報の集約を”意見”と解釈することは大きな誤謬へとつながると断言 してかまわないでしょう。何者により・どのような意図にもとづき編纂されたのか不明瞭だからです。
”意見”を民主的に構築するのは危険です。理解しづらい課題を投げかけられ、大多数が間違いを犯すことはありえます。幼稚園児にバフンウニを食べさせてアンケートをとった場合どうなるかを想像してみてください。
私、安田の考えでは、「”意見”は常に属人的」です。個人が何かを認識し、当人のバックボーンつまりフィルターを通し、その上で形成されます。客観性を排除せよというわけではありません。どうあがいたところで結局”意見”は主観的になるのです。
ならばいっそのこと、発信者の背景・感性・知識等を明示したうえで”意見”を発信すればよいのではないか。むしろ一番誠実なのではないか。そうした 考えが原点です。ゆえに、弊誌は全面的な記名制を採用しています。また運営の性質上、意見対立もありえます。それを認める「器」あるいは「場」として弊誌 は機能します。
個人ブログなのか
いいえ。安田以外に6名が在籍しています。また、不定期寄稿を予定してくださっている方が1名、ほかに数名の参画予定者がいます。専業のライターは半数以下で、他は有職人種の片手間です。安田のように無職化していただく必要はございません。
弊誌のテーマ上、現状での運営には無理があります。意見が枯渇するからです。「少数精鋭」は通じません。したがって、数十名体制での執筆を最終的な理想型として描いています。
また、便宜上カスタムデザインの WordPress を採用していますが、これは一時的なものです。今しばらくお待ちください。
商用なのか
はい。ただし現在は一切の収益源を確保できておらず、事実上単一の出資者により支えられています。
現在、利益獲得にむけてあらゆる形を模索しています。しかし、サイトの中立性を保持するため、一般的なアプローチが採れないという問題がたちはだかっています。とくに広告についてです。山盛りの広告はすなわち山盛りの禁則事項にほかなりません。
そうした前提をふまえ弊誌主旨に賛同いただける場合、なにとぞお声がけください。
原稿料は支払っているのか
はい。具体的な額については公開できません。ただし、ライティングの相場感からすると、けっして安くはありません。
そのぶん、というわけではありませんが「書きなぐって投稿してはい終わり」運用はしておりません。執筆にはそれなりの負荷が想定されています。
何を書くのか
過去に掲載した記事のとおり、ゲームにかんする”意見”を含んでいることだけが条件であり、ほかに特段の制約は設けていません。インプレッション、 コラム、インタビュー、レポート、その他なんでもありです。執筆者が見たこと・聞いたこと・感じたこと・考えたこと、すべてが弊誌の構成要素たりえます。
ニュースについては今後強化してゆく方針ではありますが、海外のサイトからそのまま引用・翻訳(らしきもの)をするだけの内容では弊誌の方針に合致 しません。とくに速報性の高い話題については必ずしも”意見”を付与するとは限りませんが、なんらかの付加価値を生みだすことが必須です。
ライター間の意思疎通はどうしているのか
Skype と Chatwork を併用しています。実際に顔をあわせて仕事をすることは稀です。
週に1回定例ミーティングを Skype の会議通話でおこなっていますが、出席は必須ではありません。
[重要] 本当に求人しているのか
はい。このままでは安田が死んでしまいます。
求人内容がよくわからない
Twitterもしくは、contactまでお問い合わせください。おそらく Twitter のほうが早く反応できます。お気軽にどうぞ。
求人の敷居が高すぎる
そうでもありません。募集要項を冷静に読んでください。当たり前のことしか書いていないことがすぐにおわかりいただけるかと思います。
応募にあたりご用意いただくテキストには、重厚長大である必要性はありません。すでにご自身のブログ等で文章がある場合、そちらへ誘導していただくだけで結構です。
ただ、新規に書き起こす場合、とくにオールタイムベストゲームの選出と記述についてはできるかぎり考えてください。大きな判断材料となります。ただし意図的にビーンボールや変化球を投げるのはよしてください。素直にお願いします。
採用の流れは
お祈り・トライアル・即戦力の3択です。
応募資格について: ゲームを日常的にプレイするヒマがない
プレイしたいと思う気持ちが大事です。現実的に時間がとれないライターも多数在籍しています。また、ライフを削ってまで執筆していただくことはありません。これを弊誌では「現実重視の立ち回り」と呼んでいます。
応募資格について: 精確な日本語が書けない
日本語ネイティブならばほぼ大丈夫です。逆に、機微が理解できない方はご遠慮願います。おそらく相当堪能なバイリンガルでも海外の方では厳しいと想定されます。
実際に執筆していただくに際しては、安田がチェックをします。これは検閲ではなく、また一般的な編集作業でもありません。内容面では原則的に素通りですが、「てにをは」レベルの不自然な日本語は修正します。また、記述にかんする規則もあります(漢字のとじ・ひらきなど)。
応募資格について: 専門分野特技趣味なんて3つもない
そうでしょうか。ご自身の生活を振り返ってください。3つくらいあるはずです。「食う・寝る・遊ぶ」でもかまいません。
重要なのは、自分を説明できる要素を3つ並べることです。経歴や経験などは関係ありません。あくまでも、認識の問題です。ご自身を振り返ることのできる方にこそ、”意見”を創りあげていただきたいと考えています。
応募資格について: 月に1本も書けない
個別にご相談ください。単発のご寄稿もお受けしております。
応募資格について: 英語はどれくらい必要か
海外のゲームサイトを読める程度・英語でゲームをプレイすることに抵抗がない程度です。「英語で文学作品を書ける」といった方はぜひとも別途ご相談願います。
応募資格について: ライターとしてゲームばっかりして生きていきたい
たぶん無理です。あくまでも副業としてご認識ください。とくに弊誌では確実に不可能です。普通に就職するか、べつの執筆業の道を歩むことをおすすめします。
つけくわえますと、趣味ではなく仕事としてゲームをプレイするのは、どれだけゲームが好きでも苦痛をともないます。たとえどれほど面白いゲームであろうと、その事実は動きません。きちんと割り切れるか、さもなくばマゾヒストとしての適性が求められるでしょう。
[必要に応じて加筆修正します]