「バークとヘア連続殺人事件」を題材とした墓荒らしステルス短編『Burke and Hare』無料公開中

「バークとヘア連続殺人事件」を題材とした短編のステルスゲーム『Burke and Hare』がitch.ioにて公開されている。プレイヤーは「ヘア」を操作し、ボクセル調のグラフィックで描かれた墓地内を移動。敷地内を巡回する守衛に見つからないよう隠れながら遺体を掘り起こし、墓地入口で待つバークのもとまで一体ずつ抱えて運んでいく。

「バークとヘア連続殺人事件」を題材とした短編のステルスゲーム『Burke and Hare』がitch.ioにて公開されている。対象プラットフォームはWindows/Mac。ユーザが購入価格を指定できる「Name your own price」形式で配信されており、無料もしくは有料でのダウンロードが可能となっている。本作はAlison Williams氏、Steven Purves氏、Mateusz Michniewski氏、Vlado Nikolovski氏、Thomas Closs氏の5人チームが2か月で制作したUnityプロジェクトである。

悲劇のはじまり

1828年、疫病の大流行に悩まされていたエディンバラにて、治療法の確立のため医師・科学者たちが研究を進めていたが、結果は実らず。死者の数は増加の一途をたどっていた。そんな中、医学者のバークとヘアは治癒の可能性を秘めた新薬の開発に成功する。ネズミを用いた非臨床試験の最中であったが、バークの母の容態が悪化しており、もはや一刻も猶予すべき時ではなかった。そこで二人はバークの母と他の患者への投薬を開始する。だが効果は見られず、罹患者はみな亡くなり墓地に埋葬される。

悲嘆に暮れるのも束の間、息を引き取っていた被検体のネズミが凶暴化した状態で蘇ってしまう。そう、二人は生き物をゾンビ化する薬をつくってしまったのだ。墓地に埋められた遺体が変わり果てた姿で起き上がる前に、まとめて回収せねばならない。

プレイヤーはヘアを操作し、ボクセル調のグラフィックで描かれた墓地内を移動。敷地内を巡回する守衛に見つからないよう隠れながら遺体を掘り起こし、墓地入口で待つバークのもとまで一体ずつ抱えて運んでいく。守衛の視界に一度でも入るとゲームオーバーとなる。ただし音には鈍感なため、真横を走ってすり抜けても気づかれない。画面右上に表示されるミニマップで守衛の動きを見張りつつ、迷路のような構造の墓地内を移動してお墓を見つけるのだ。遺体を掘り起こしている最中は身動きが取れないため、その間に発見されないよう巡回ルートに注意しよう。

計7体の遺体を回収し終えたらゲームクリア。5分から15分ほどで終わる短編作品となっている。夜中に墓を荒らす緊張のひとときを味わいたい方はダウンロードしてみよう。なおバークとヘアは19世紀初頭に実在した殺人犯であるが、本作の物語・設定はもちろん創作である。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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