“シミュレーター”ゲーム ぜんぶいえるかな?
mythstarters
ハロー、夏休み中のキッズ! みんな、もうたっぷり"シミュレーター"ゲームやりつくしたかな? Steam Greenlightに登録された悪い冗談みたいな"シミュレーター"ゲームに「いいね」を投票したきみ! KickstarterやIndiegogoで小銭稼ぎをしようともくろむゲームをサポートしたそこのきみも! 2014年上半期だけで登場した「シミュレーターゲームいえるかな?」に挑戦だ!
(注: 本稿はあくまでも昨今のトレンドとなってしまった「Simulator系タイトル」を取りあつかうものです。本格的なシミュレーターとして機能する、たとえば『Pro Cycling Manager 2014』のようなタイトルは含みません)
『Goat Simulator』
ヤギシミュレーター
『Goat Madness 3D Simulator』
ヤギシミュレーター(2つ目)
『Bear Simulator』
クマシミュレーター
『Bear Simulator 3D Madness』
クマシミュレーター(2つ目)
『Tabletop Simulator』
テーブルトップゲームシミュレーター
『Sinking Simulator』
沈没シミュレーター
『Dog Simulator 7000』
犬シミュレーター
『Human Extinction Simulator』
人類絶滅シミュレーター
『MicroRC Simulator』
ラジコンシミュレーター
『Smasher Simulator』
『スマブラ』シミュレーター
『Steam Sale Simulator』
Steamセールシミュレーター
『EVA the VR astronaut Simulator & game』
宇宙船外活動VRシミュレーター
『Line Simulator 2015』
行列シミュレーター
『Smoking Simulator』
喫煙シミュレーター
『Cat Simulator』
ネコシミュレーター
『Water Simulator』
水シミュレーター
『Rock Simulator 2014』
岩シミュレーター
『Rock Simulator – 2015 Edition』
岩シミュレーター(2つ目)
『Grass Simulator 2014』
草シミュレーター
『Grass Simulatro 2015』
草シミュレーター(2つ目)
『Tree Simulator 2014』
木シミュレーター
『Tree Simulator 2014』
木シミュレーター
『Baking Simulator』
パンケーキ料理シミュレーター
『Kitchen Simulator』
キッチンシミュレーター
『Ball Simulator』
ボールシミュレーター
『Steam Greenlight Simulator 2015』
Steam Greenlightシミュレーター
『Space Simulator』
宇宙シミュレーター
『World Simulator』
世界シミュレーター
『Empty Space Simulator 2014』
虚無シミュレーター
『Poop Simulator 2014』
ウンコシミュレーター
『Bomb Simulator』
爆発シミュレーター
『Indoor Golf Simulator& Training Center』
ゴルフトレーニングシミュレーター
『Ultimate Hockey Simulator』
ホッケーシミュレーター
『Life Simulator』
人生シミュレーター
『Potato Salada Simulator』
ポテトサラダシミュレーター
『Cash-In Simulator 2015』
現金シミュレーター
『Black Screen Simulator』
ブラックスクリーンシミュレーター
『9.1.1 Simulator』
2013年には、いまとなってはすべての始まりとすらよべる『Surgeon Simulator』が登場しました。壊れた物理演算と不器用な片腕が織りなすナンセンスなオペは映画『モンティ・パイソン 人生狂騒曲』の臓器提供シーンを彷彿とさせるものがあります。そして2014年に入り登場したのは、もはや説明不要のヤギでおなじみ『Goat Simulator』。この段階で、もはや元来の意味でのシミュレーターとなんら関係はありませんでした。それでもユニークな3Dアクションゲームとしてはある程度の完成度に達していたのです。同作は熱狂的なファンコミュニティも構築され、現在も献身的なアップデートが続けられています。
『Modern Warfare』が発売されたあとには現代戦モノ、『Gears of War』のあとにはカバーシューティングが市場を席捲しました。『Minecraft』が好セールスを記録したあとはボクセルタイプの作品、ここ最近では『DayZ』から続くゾンビおよびサバイバルゲームなどの事例もあります。なにかしらブームがおきれば追随する作品は登場するもの。
ただここのところの"シミュレーター"バブルには笑えない部分があります。それは、悪ふざけ級の作品が続いている、厳しくいえば非生産的なブームであるということ。上記であげた"シミュレーター"ゲームのうちどれだけの作品が無事ゲームとして、完成品として発売されるでしょうか。そしてどれだけのユーザーが発売まで忘れずにいるでしょうか。さらにいえば、実際に購入してプレイするでしょうか。
おちつきましょう。「もしかしたら売れるかも」と淡い期待をよせてSteam Greenlightに登録しKickstarterやIndiegogoで出資をつのったところで、バカゲーとしての評価をかならずしも集めえません。そのほとんどが、ただの笑えないバカな行為で終わります。そして、それに喜び勇んでカネを突っ込む行為も、けっして褒められたものではありません。
【ご参考】
MythStarters 「ヤギのもとに集いしシミュレーターゲームたち」
-simulator-2/