『ファークライ ニュードーン』英国パッケージ版の初週売上本数は前作の13%。それでも『メトロ エクソダス』を超えてチャート1位に
UKIE/GfKが、イギリスのパッケージソフトを対象とした、2019年2月16日付けの週間チャートを公開した。同週は『ファークライ ニュードーン』『メトロ エクソダス』『Crackdown 3』と大型タイトルのリリースが重なる忙しい時期であった。そんな中、Ubisoftの『ファークライ ニュードーン』が英国チャート初登場1位を獲得。『メトロ エクソダス』は2位、Xbox One独占タイトル『Crackdown 3』はランク外の13位という結果となった。昨年からランキング上位をキープし続け、前週も1位であった『レッド デッド リデンプション2』は首位の座を譲り3位となっている(GfK)。
チャート1位ではあるものの、『ファークライ ニュードーン』のパッケージ版初週売上本数は『ファークライ5』の13%と低い。ナンバリングタイトルよりも規模の小さいスピンオフ的な立ち位置の作品ではあるが、同じくシリーズのスピンオフ作品『ファークライ プライマル』と比較しても25%の本数となっている。業界全体としてパッケージ版の売上比率が減少傾向にあることも加味せねばならないが、それでも大きな差となっている。
なおゲーム本体のデジタル版売上高は2017-2018会計年度前期と2018-2019会計年度前期を比較したところ50%増加しているとUbisoftは昨年10月に報告(関連記事)。先日公開された2018-2019会計年度第3四半期決算では、デジタルセールスの比率は前年同期比で56.3%から66.4%にまで上がっていると報告されている。デジタルセールスにはゲーム内での少額課金やDLCも含まれるため正確には比較できないが、全体的にパッケージではなくデジタルでの売上が順調に伸びてきている。
また売上本数としては『ファークライ ニュードーン』が英国チャート1位を獲得しているが、売上高では2位の『メトロ エクソダス』が上回っている(前者は39.99ドル、後者は59.99ドルと異なる価格帯で販売されている)。ただ『ファークライ ニュードーン』にはクラフト素材パック、車両・武器・コスチュームのアンロック、PERKポイントの追加入手など少額課金コンテンツが充実している。これらの少額課金による追加収益も、ある程度は期待できるだろう。
『ファークライ ニュードーン』は『ファークライ5』の直接的続編として2月15日に発売された最新作。『ファークライ5』と同じく米国モンタナ州ホープカウンティを舞台に、核投下から17年後のポストアポカリプス世界にて生存者たちと略奪者たちの対立が描かれる。『ファークライ5』で敵対していたカルト教団エデンズ・ゲートのリーダー、ジョセフ・シードや、ニック・ライ、ハルク、シャーキーといった登場人物が再登場する本作。マップは『ファークライ5』よりも小さく、キャンペーンミッションは10時間前後で終わる短さであるが、ホープカウンティから飛び出し、米国各地にある略奪者集団の拠点を襲う探検ミッションや、解放するたびに難易度が上がっていく基地制圧、敵対キャラクターや武器をランク分けした軽いRPGメカニックなど、新しい試みも見られる。
パッケージ版英国チャートのトップ10は以下のとおり:
- 『ファークライ ニュードーン』
- 『メトロ エクソダス』
- 『レッド デッド リデンプション2』
- 『JUMP FORCE』
- 『FIFA 19』
- 『バイオハザード RE:2』
- 『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』
- 『キングダム ハーツ3』
- 『マリオカート8 デラックス』
- 『Call of Duty: Black Ops 4』