ヒーローvs.ヴィラン戦略RPG『Capes』発表。悪が支配する世界で新世代ヒーローが立ち上がる、『Hand of Fate』開発元スタッフの新作


デベロッパーのSpitfire Interactiveは8月17日、戦略RPG『Capes』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2023年第1四半期に配信予定。


『Capes』は、古典的なアメコミを現代風にアレンジしたような世界観をもつ戦略RPGとのこと。舞台となるのは、ヒーローとヴィランがしのぎを削る世界。かつてヴィランが完全なる勝利を得たことで、人々を守護する存在がいなくなってしまい、悪が世界を支配する時代が20年近く続いていた。そんななか、新たな世代の若いヒーローが誕生し、ヴィランの悪行に終止符を打つべく死闘を繰り広げることとなる。

本作のゲームプレイは、ターン制の戦略バトルを採用。囚われた市民を救出するため、各ユニットに指示を送り戦うのだ。フィールドの移動は、徒歩だけでなくテレポートも可能。敵ユニットの注意を引いて、仲間のために隙を突くなどの戦略が勝利へのカギとなるだろう。また、各ヒーローはスーパーパワーをもっており、それらを組み合わせて戦うこともできるという。たとえば、トゲで覆われたクリスタルを投げつけるような攻撃が可能とのこと。そしてバトル終了後には、各種ステータスなどのアップグレードをおこない、次のミッションへと進む。

なお、ヒーローのキャラクターデザインは多様性が前面に押し出されているそうだ。保有するスーパーパワーが異なるだけでなく、人種や性別、また抱えている希望や夢などの背景も、キャラクターによりさまざまだという。


本作を手がけるSpitfire Interactiveは、カードゲームと3Dアクションを組み合わせたRPG『Hand of Fate』シリーズで知られるDefiant Developmentの元スタッフたちが新たに設立した、オーストラリアに拠点を置くスタジオだ。Defiant Developmentは、2019年に事実上のスタジオ閉鎖となっている(関連記事)。

今回の発表では、同スタジオのベテランスタッフらの表舞台への復帰がアピールされている。ディレクターのMorgan Jaffit氏は、『バイオショック』シリーズで知られるIrrational Games(現Ghost Story Games)で、Ken Levine氏とともに『Freedom Force』を手がけた当時のことを振り返りながら、原点回帰したような気分だとコメント。そしてSpitfire Interactiveでは、あらゆる物事がもつ別の暗い一面を探求していきたいとし、それに相応しいスタッフが結集したと述べている。

『Capes』は、PC(Steam)向けに2023年第1四半期に配信予定だ。