『サイバーパンク2077』初のメジャーアップデート配信。パッチ1.1でジャッキー行方不明やジュディの地中テレポートが解決

 

CD PROJEKT REDは1月22日、『サイバーパンク2077』初のメジャーアップデートとなるパッチ1.1をPC/コンソール向けに配信した。1月13日の動画にて経営陣が「10日以内に配信する」としていた修正が実行されたかたちで、複数の不具合を修正している。メインとなるものは、「ホロコールがかかってこない」「特定の人物と話ができない」といったクエストの進行が不可能になるものが改善されている。中には「ジャッキーが行方不明になる」「ジュディが地中にテレポートする」といった奇妙なグリッチも存在していたが、すでに解消されているようだ。またPlayStation 4で発生するクラッシュを解決、Xbox Oneのメモリ使用改善など、批判が高まっていた旧世代機の品質向上にも取り組んでいる模様。 

また大きな修正としては、すでに報じられていたセーブファイル破損問題が挙げられる。こちらは以前ホットフィックス1.06にて修正された、「PC版のセーブファイルが8MBを超えると、そのセーブファイルが破損する」という問題に関連するもの(関連記事)。 

今回のパッチではセーブファイルの容量が大きくなりすぎることがある問題を修正し、既存セーブファイルから余分なデータサイズを削除したという。ただし、PC版でホットフィックス1.06以前に破損したセーブファイルについては対象外とのことだ。以前より、セーブデータの肥大化についてはアイテムを大量に入手あるいはクラフトする行為が関係していると推測されていた。今回の発表では改めて、件の不具合の原因が「アイテムがクラフトされたものかどうかを判別する情報に関連していた」ことがわかったという。 

その他の具体的な修正内容は下記のとおりだ。 
 

 
安定性 
安定性に関連したさまざまな修正: 

—各システムにおけるメモリ使用の改善(キャラクター、プレイヤーアクション、ナビゲーション、ゲーム内映像(動画広告など)、植物類、レーザーエフェクト、ミニマップ、機器、AI、交通、環境ダメージシステム、GPU関連など) 

—ざまざまな特定クラッシュの修正(特にセーブのロード、ゲーム起動・終了、引き返し不能地点関連) 
 

 
クエスト/オープンワールド 

—「Epistrophy/結句反復」でデラマンからのホロコールが瞬時に終了する問題を修正 

—「Epistrophy/結句反復」でデラマンに近づいてもホロコールがかかってこない問題を修正 

—「M’ap Tann Pelen/罠にかかった獲物」でジョブ目標が「ミスター・ハンズからの連絡に応える」のままジョブが進行不能になる問題を修正 

—「Pyramid Song/ピラミッド・ソング」でジュディが地中にテレポートする問題を修正 

—「Poem Of The Atoms/原子の詩」で禅の達人と話ができない問題を修正 

—「Down on the Street/ストリートの上にて」でタケムラがホロコールをかけてこない問題を修正 

—「回収」でジャッキーが行方不明になる問題を修正 

—「The Beast In Me/内なる野獣: ビッグレース」で車から降りられない問題を修正 

—「A Day In The Life/ありふれた一日」でジョブエリアから離れすぎると、ホロコールやメッセージを受信しなくなる問題を修正 

—「Space Oddity/宇宙の奇異」でパッケージを開封してもジョブが進行しない問題を修正 

—「Automatic Love/機械仕掛けの愛」で稀に透明の壁に阻まれてジュディと話すことができなくなる問題について、原因は依然として調査中だが、当該不具合が発生しているセーブデータで進行できるよう一時的に修正 

—「依頼: 報道の自由」で報酬を取得できない問題を修正(このジョブをプレイしていて報酬を受け取れなかったセーブがある場合、ジョブは自動的に完了扱いとなり、報酬が自動的に付与される) 

—「Epistrophy/結句反復」で最初にデラマンからの依頼を断ると、以降ずっとデラマンが無音になる問題を修正 

 
UI

—ブレインダンスから抜ける際のUIが表示されないことがある問題を修正 

—無効なアイテムを取得することがある問題を修正 
 


ビジュアル 
 
—フォトモードにてグレネードの軌跡が表示される問題を修正 

—パーティクルを近くで見ると色相がピンクに見える問題を修正 

—「調査: ナイトシティへようこそ」で車両が適切に配置されない問題を修正 
 

 
実績 

—サントドミンゴの依頼やNCPDスキャナーをすべてクリアしても実績「ジャングル」が解除されないことがある問題を修正 
 

 
その他  

—セーブファイルの容量が大きくなりすぎることがある問題※を修正し、既存セーブファイルから余分なデータサイズを削除(ただし、PC版でホットフィックス1.06以前に破損したセーブファイルについては対象外) 
※アイテムがクラフトされたものかどうかを判別する情報に関連していたことが判明 

—武器ホイールを開いて何かしら行動を起こそうとすると、入力が受け付けられなくなることがある問題を修正 

—メインメニューで「続ける」を選ぶとエンドゲームのセーブが読み込まれることがある問題を修正 
 

 
PlayStation版 
—PlayStation 4 ProとPlayStation 5向けの群衆に関連したパフォーマンス改善 

—PlayStation 4で発生するさまざまなクラッシュを修正 

Xbox版 
—Xbox One、Xbox One X、Xbox One Sでのメモリ使用の改善(キャラクター作成、鏡、スキャン、カメラの遠隔操作、メニュー(インベントリ、マップ)) 

PC版 
—Steamがオフラインモードでも実績を解除できるよう仕様変更(ただしゲーム起動前にオフラインモードを有効にする必要がある。また、過去にオフラインで条件を満たした実績が自動的に解除されるわけではない) 

—nVidiaグラフィックカードの読み込みキャッシュに関連したゲーム起動時のクラッシュを修正 
 

 
先日経営陣から明かされた今後の予定にもとづいていえば、数週間後には、さらにアップデート(パッチ1.2)を配信する予定だという。不具合修正や安定性向上が落ち着いたのち、無料DLCを届けるという。その後も継続的なアップデートと改善を重ね、2021年下半期には次世代機向けの無料アップデートを実施するとアナウンスされている。