『マインクラフト』統合版最新バージョンで「経験値かまど」が使えなくなる。サバイバルの救世主NGに動揺広まる


Mojang Studiosは2月8日、『マインクラフト』統合版にてバージョン1.18.10アップデートを配信した。このなかで、一部ユーザーに愛用されてきたテクニックが利用できなくなったとして、話題になっているようだ。 『マインクラフト』には経験値の概念が存在する。採掘をしたり、Mobを倒したり、釣りをしたりと、さまざまな活動を通じて経験値を獲得することが可能だ。そして経験値を手に入れる方法の一つとして、「かまど」を使用することも挙げられる。かまどで物を焼き、製錬されたアイテムを取り出すことで経験値を得ることができるのだ。そして、この活動を自動化し、効率よく経験値を稼ぐために編み出されたのが「経験値かまど」である。 

経験値かまどは、『マインクラフト』で作成できる自動機構の一種だ。使用するものは、チェストとかまど。そして、ホッパーだ。ホッパーは、アイテムの出し入れを可能にするブロックのこと。チェストなどの入れ物に繋いでおくと、ホッパーの上にきたアイテムをチェストの中に自動でしまってくれる。

経験値かまどの構造は以下の通り。まず、一番上に「かまどで焼く材料」を入れるチェストを設置。その下にホッパーを設置し、かまどにつなげる。すると、チェストに入れた材料が自動でかまどに送り込まれ続けるわけだ。さらに、かまどの下にもホッパーを取り付け、その下にチェストを設置。これで、かまどで焼きあがったものが自動でチェストに収納され続ける構造となる。そして、かまどに別途ホッパーを取り付け、燃料を入れ続けるチェストを用意すれば完成だ。一番上のチェストから自動で材料がかまどに送られ、かまどで焼きあがったものは一番下のチェストにしまわれ続ける。 そして、かまどからは経験値を入手し続けることができるわけだ。
 

 
経験値かまどは、「経験値がかまどに残り続ける」という仕様を利用したテクニックとして知られてきた。ところが、このたび配信されたバージョン1.18.10によって、事情が変わってしまった。どうやら、経験値がかまどに蓄積されなくなってしまったようなのだ。そのため、かまどから焼けたものを1個取り出しても、1個分の経験値しか入手できず、効率的な経験値稼ぎとしては利用できなくなってしまった。そのため、多くのユーザーが経験値かまどを活用できなくなり、波紋を呼んでいるのだ。 

さらに、もう一つ利用できなくなったテクニックが存在する。それは「ゼロティック昆布」。こちらは、昆布を無限に収穫するための装置だ。従来の『マインクラフト』では、昆布の近くにあるブロックを刺激すると、昆布の成長を強制的に促すことができる仕様があった。そのため、ピストンを使って昆布のそばのブロックを刺激し続けることで、無限に昆布を収穫できる装置が作られていたのだ。ところが、今回の1.18.10アップデートにともない、昆布の無限増殖が不可能となった。そのため経験値かまどと同じく、有用なテクニックが使えなくなったことで多くのユーザーに惜しまれている。 

数々のテクニックが利用不能となり、少なくないプレイヤーに衝撃を与えた統合版バージョン1.18.10。ユーザーたちが嘆き悲しむなか、一部では最新バージョンに対応した経験値稼ぎの方法なども研究が始まっているようだ。今後、ロストテクノロジーに代わる代替策は編み出されるのだろうか。プレイヤーたちの動向に注目したいところだ。 

【UPDATE 2022/02/09 19:05】
経験値かまどの仕組みについて記述を修正。