『Apex Legends』でタップストレイフは削除“されない”と開発者が言及。予定変更し、調整を進めたうえでゲーム内に据え置き

 

Apex Legends』にて、「タップストレイフ」が削除されない可能性が浮上している。削除の代わりに調整が入る可能性があるとして、Respawn Entertainmentにてライブバランスデザイナーを務めるJohn Larson氏がインタビューに答えた。海外メディアDexertoが伝えている。

タップストレイフとは、『Apex Legends』でキーボード・マウスにて用いられるキャラクターコントロールのテクニックだ。所定の入力をすることで、ジャンプしながら急激に方向転換をすることができる。空中で90度~180度向きを変えることにより、予測しづらい動きをすることが可能。相手の思いもよらない方向へジャンプすることにより、敵のエイムを外し、被弾を減らすことにつながる。近距離での戦闘時や一時退避するときの生存率を上げる上級者向けのテクニックとして知られ、多くのプレイヤーが習得のために時間をかけてきた。

ところが、タップストレイフについては昨年9月、今後『Apex Legends』から削除されるとの発表がRespawn Entertainmentより伝えられていた。理由をLarson氏が語っており、「ゲームを遊んでいて自然に習得することが難しい(特殊なキーバインドが必要である)」「行動を事前に読みにくく、反撃しづらい」「移動系アビリティと組み合わせることで強力になりすぎる」といった3点が挙げられている。Larson氏は多くのユーザーの反発があることを認めつつも、正しい選択であるとしてタップストレイフ削除を進めたい意向を示していた。
 

 
ところが、発表から2週間後、Respawn Entertainmentはタップストレイフ削除の延期を発表。「予定していた変更について、予期せぬ影響が発見された」として、直近のアップデートにおけるタップストレイフの削除はおこなわないと伝えた。あくまで延期であって削除の方針に変更はないと伝えられていたものの、その後タップストレイフについて新たな報せが伝えられることはなかった。

そうしたなか、Dexertoのインタビューを通じて最新のタップストレイフに関する意向が伝えられたわけだ。Larson氏はタップストレイフ削除の動向について尋ねられると、「削除するつもりはない」と回答。代わりにタップストレイフに何らかの調整を加えていきたい旨を伝えた。

Larson氏は続けて、「動作に関わるようなセンシティブな事項については、確実な手を打っていきたい」とコメント。今後もプロや上級プレイヤーからのフィードバックおよび、内部プレイテストを通じたデータを集めていきたいとしている。具体的に変更が加わる時期の言及は避けたものの、Larson氏個人としては「急いではいない」という。ちなみに同氏自身はコントローラープレイヤーであるため、タップストレイフにまつわる調整は周囲の開発者やプロプレイヤーの声にもとづいているそうだ。
 

 
多くの『Apex Legends』プレイヤーから議論を巻き起こすこととなったタップストレイフ問題。今後時間をかけて調整されていくとのことで、うまくユーザーのプレイフィールに合った操作感に落とし込めるかが焦点となっていきそうだ。

『Apex Legends』は2月9日よりシーズン12「デファイアンス」が開幕予定。