『モンスターハンターライズ』Steam版は「非常に好評」スタート。同時接続プレイヤー数は『モンスターハンター:ワールド』超えならず


カプコンは1月13日、『モンスターハンターライズ』のPC(Steam)版を配信した。それから1日あまりが経過した様子をみると、本作はなかなか好評のようだ。


『モンスターハンターライズ』は、人気ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズのひとつ。本作では、50年ぶりの災禍「百竜夜行」が間近に迫っており、プレイヤーはハンターとして成長しながら、その災禍に打ち克つことを目指す。空中を飛び回るように移動したり、武器ごとの専用技を繰り出したりできる翔蟲(かけりむし)によるアクションや、モンスターを操れる操竜、攻撃的なサポートのほか背中に乗って移動もできるオトモガルクなどが特徴。また、シリーズおなじみのモンスターに加え、独自の生態をもつ未知のモンスターも登場する。

本作は、Nintendo Switch版が昨年3月に先行して発売されており、今回PCに移植されたかたちとなる。PC版ならではの要素としては、テクスチャの高解像度化や、解像度設定・フレームレート設定などの画質調整機能の追加、キーボード&マウス操作への対応などが挙げられる。21:9のウルトラワイドディスプレイでプレイできるのもPC版だけの特権だ。

Image Credit: SteamDB


Steam版のユーザーレビューでは、本稿執筆時点で81%が好評とする「非常に好評」を獲得。メディアレビューにおいても、レビュー集積サイトMetacriticのメタスコアではNintendo Switch版に匹敵する87をつけている。もともと評価の高かった作品を、堅実に移植したことなどが反映された模様である。一方プレイヤー数を見てみると、同時接続プレイヤー数のピークは約9万9000人。Steam全体でもトップ10に入る数字であり、上々の滑り出しであったといえそうだ。

ちなみに『モンスターハンター:ワールド』のSteam版では、配信開始直後の同時接続プレイヤー数のピークは33万人を超えていた(SteamDB)。それと比べると『モンスターハンターライズ』の数字は、やや物足りなくも感じられる。どちらも先行機種でのいわば前評判が高かった期待作である。

『モンスターハンター:ワールド』は、シリーズとして初めてSteamに登場したという話題性があったため、より多くのプレイヤーを呼び寄せる結果となった可能性はあるだろう。また『モンスターハンターライズ』については、早い段階からSteamでのリリースが予告されていたものの、『モンスターハンター:ワールド』と比べてPC版配信までの期間が長かった。そうしたことも、ファンの動向に影響したかもしれない。いずれにせよ、上述したように『モンスターハンターライズ』も悪い数字ではない。


『モンスターハンターライズ』は、PC(Steam)およびNintendo Switch向けに販売中。また今年の夏には、超大型拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の配信が予定されている。

なお現在PC版においては、初回起動時にセーブが正常に完了せず、ゲームが開始できない問題が報告されているようだ。カプコンは原因を調査中であるとし、当面の対策としてSteamクラウドを無効化し、ローカルファイルのセーブデータを削除することを案内している。詳細はストアページの告知を確認してほしい。