ジャパニーズRPG『昭和米国物語』発表、日本語対応。 日本の植民地と化した“昭和アメリカ”で大陸横断

 

パブリッシャーの2P Gamesは1月7日、NEKCOM Entertainmentが手がけるRPG『昭和米国物語(Showa American Story)』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5で、配信時期は未定。

『昭和米国物語』は、昭和66年のアメリカを舞台にするRPGだ。本作の世界では、強大な経済力を有する日本が、アメリカの国土の大半を“買収”。日本の植民地と化したアメリカには、移民とともに日本文化が輸入され、異なるふたつの文化が衝突・融合を繰り返した結果、「昭和アメリカ」という新しい概念が生まれることになった。

本作の主人公は、19歳の少女・千草蝶子。アクション映画のスタントを生業とする彼女は、新作映画の撮影のために、かつてハリウッドと呼ばれていた“新横浜”に降り立つ。しかし空港にて、謎の黒装束の者たちに殺害されてしまい、同行していた妹は行方不明に。その後、ある日蝶子は突然蘇ることとなる。そこで目にしたのは、ゾンビや怪物が彷徨う世界。突然発生した大災害によって、世界は一変していたのだ。彼女は、この世界に何が起こったのかを探り、そして妹を探すために、アメリカを横断する旅に出る。


本作にてプレイヤーは、廃墟で見つけたバイクとキャンピングカーを足にして各地を巡り、さまざまなキャラクターと出会いながらストーリーを進めていくことになるという。行く先々では、ゾンビや怪物、また極道やならず者が存在。刀などの近接武器や銃、またほかのユニークな武器を駆使して戦うことになる。武器はそれぞれ性能が異なり、自由に切り替え可能。本作のバトルは、ハイスピードかつスタイリッシュなアクションが特徴とのこと。流血表現もたっぷり用意されているようだ。

バトルや探索を通じては、武器のほかに服装や各種アイテムを獲得可能。昭和レトロ風のアイテムがさまざま用意されている模様で、拠点となる大型キャンピングカーに、そうした収集品を飾っていけるようだ。また、ステータスをアップさせるフィールドアクションや、ノスタルジックなミニゲームも充実しているとのこと。

トレイラーでは、キャンピングカー内のランニングマシンで走ったり、竹馬や輪回しをしたりする様子がみられる。こうしたミニゲームによって、キャラクターを成長させるのだろう。“例のプール”を思わせるロケーションも確認でき、泳ぐこともできるのかもしれない。


本作を手がけるNEKCOM Entertainmentは、ホラーアドベンチャーゲーム『DYING:1983』などで知られる中国のデベロッパーだ。本作のトレイラーは、アメリカの世界の中に、昭和を感じさせる日本のアイテムが散りばめられている異様な光景が印象的。海外作品ならではの“おかしな日本”も散見されるものの、レトロアイテムのチョイスや、テーマ曲に大事MANブラザーズバンドの「それが大事」を採用するあたりから、あえて狙っているようにも感じさせる。

昭和米国物語(Showa American Story)』は、PC(Steam)/PS4/PS5向けに開発中。配信時期は未定だ。なお、Steamのストアページによると、本作は日本語音声・字幕に対応するようだ。

【UPDATE 2022/1/8 14:20】
販売元の2P Gamesに弊誌が確認したところ、『昭和米国物語』はPC版だけでなく、PS4/PS5版についても日本で発売予定とのことだ。